(A)
夜を泳ぐ眠らない河が 運命の海へ流れ流れ
かつて落ちた雨たちは跳んだ 薄い酒だけ乾して跳んだ
(B)
鳩に恋した蜥蜴が歌う 音で繋がるあまねく雨夜で
(C)
誰かの墓標を打ち鳴らす ひとたびだけの粒が満ちて
震えないものは何もない
だからねわたしの虚言に ひとことだけで頷かないで
静けさに泣いてしまうまでは
(A)
舟を探す傷ついた魚 されども石が撫でて撫でて
そして落ちた雨たちは跳んだ 薄い酒だけ乾して また
(B)
蛇は抱き合い言祝を紡ぐ 音で繋がるあまねく雨世で
(C)
わたしの墓標を打ち鳴らす ひとたびだけの粒が溢れ
震えないものは残らない
だからねどこまで行くのかと 問いかけないで問いかけないで
静けさへ愛が去り往くまでは
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