重ねた手は暖かかった
目を閉じてもそこに感じた 君を
黒と白が対をなすように
僕と私は2人でひとつ ひとり

光が照らして影を生めば
ふたりはそれだけで存在(い)きられる
自分勝手に自己完結して色を見失った

君がいれば何もいらないよ
存在理由なんて互いで充分だから
依存した哀れな少年少女は
モノクロの世界へ堕ちてゆく
どこまでも 底が見えぬ 世界へ 堕ちるんだ



僕らだけのこの世界すら
永遠には叶わないんだと知る
重ねた手は大きくズレて
君と僕の距離を感じて 泣いた

影が存在(い)なければ光はいなく
片方が消えれば無に還る
生じた歪(ひず)み知らぬ振りをして現在(いま)を見失った

君がいれば何もいらないと
いつでも縋ってきた それがダメだったのかな
均等を失った小さな世界は
君だけを残して壊れてく
切な気に 手を伸ばした けれども 届かない



永久を信じた幼い僕らはきっと
最後まで共にいると信じていたけど
完全な対など存在しなくて
歪みは亀裂を生みひび割れていつかは朽ちてく



鮮やかな紅を口元に咲かせて
君は酷く哀しそうに笑うんですね
永くない時間を抱きしめて僕らはもう一度
大きさの違う手を合わせた

冷たくなる 冷たくなり
君はどこへ行くのか
冷たい君 暖かい僕
こんな残酷な対の世界を求めていたわけじゃなくて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

小さな相対世界

閲覧数:22

投稿日:2011/03/02 00:41:26

文字数:573文字

カテゴリ:歌詞

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