僕はだいぶ前から柵の中にいる。外の世界・・・についてはもう忘れてしまった。
別にそんなことはどうだっていい。覚えていたってどうしようもないんだから。
僕達の種族は迫害されて、柵の中に入れられた。それからというもの、
毎日毎日こき使われて――――――暴力を受ける日だってあった。
そして今日も働かされる。
「おい、今日のお前の仕事は外の掃除だ。手を抜くなよ!」
小奇麗な制服を着た人が僕に告げた。
僕は箒を持って外に出る。外の掃除は一番好きな仕事だ。
とりあえず施設の中にいなくて済む。あの中は最悪だ。
そしてなにより、外の空気が好きだった。
僕は黙々と掃除をした。そうしていれば、制服の人たちから叱られはしない。
そうしたままどれくらいの時間がたったのだろうか。
僕は柵の外に人影を見つけた。こんなところに人が来るなんて珍しい。
・・・というより今までそんなことはなかった。
人影はぼんやりと柵の外に立っている。僕は興味を持った。
制服の人から怪しまれないよう、そっと柵のそばに近づく。
だんだんと人影の姿がはっきりしてきた。どうやら女の子みたいだ。
そして
――――――女の子と目が合った。
僕は驚いた。
1つは女の子がこんなところには似つかわしくない綺麗な格好だったということ。
もう1つは・・・・・・女の子がかわいかったこと。
輝くような金髪で、大きな青い瞳をしている。真っ白いワンピースにつばの大きな
これもまた真っ白い帽子。久しぶりに僕は「真っ白」を見た気がする。
僕は女の子に話しかけてみた。
「あ、あのっ、こんなところで何してるの?」
女の子はびっくりしたみたいだ。目を大きく見開いてポカンとしている。
――――――うわ、どうしよう!!話しかけなきゃよかったかな??
僕は激しく後悔した。一人だったら絶対頭を抱えているだろう。
そんな僕の様子を知ってか知らずか、女の子は
「あのぉ・・・大丈夫?」と声をかけてきた。
「へ?」僕は素っ頓狂な声を上げた。
「いや、その傷、痛くないのかなと思って・・・」
と女の子が指差したのは僕の膝。そこにある傷は昨日すりむいたあとだ。
制服の人たちのせいでできた傷。
「あの、これ・・・・・・あげる!」
そう言って女の子が差し出したのは絆創膏だ。
今度は僕がポカンとしてしまった。人に親切にされたのは、もうだいぶ前のことだ。
「いいの?」と僕は戸惑いながらも聞いた。女の子はこくんとうなずいて
柵の隙間から僕に絆創膏を渡した。僕は受け取って言った。
「あ・・・ありがとう」
女の子はパッと顔を輝かせて笑顔になった。
その笑顔はまるで――――――希望の光みたいで・・・・・・
それが「彼女」との出会いだった。
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