夏の道路で蝶が死んでる
目も眩むようなバッドエンドで
ページの中のヒロインたちは
誰も彼もが特別なひとり

下らない本は破って捨てて
風に乗せれば蝶のようでしょう
私は今日もアスファルトで
エンドロールに怯えている


"誰もがみんな特別"なんて
陳腐な台詞は聞き飽きたわ
2人といない人間なんて
結局ラジオの中にいるだけ

"頑張ればきっとできる"だなんて
下らない歌は聞き飽きたわ
それができるなら最初から
こんなところで止まったりしない!


強い風にプロペラが回る
どこにも飛び立てはしないのに
ページの中のヒーローたちは
誰も彼もが最初からそう

夏の日差しを見つけたあとは
何だかひどく泣きたくなるの
私には何も、何もないから
その眼差しでは眩しすぎて


"愛することは素晴らしい"って
有り体な歌詞は聞き飽きたわ
何かを好きになったとしたって
真っ黒な炭が残るだけでしょう

"願えばいつか叶う"だなんて
適当な嘘は聞き飽きたわ
叶える資格がないのなら
願うことすらわからないの


夜のノイズを渡り歩いて
それを踏み外す勇気もなくて
路地裏で死んだ猫を横目に
当然みたいな顔で曲がって

下らない本は破って捨てて
風に乗せれば蝶のようでしょう
私は今日もアスファルトで
エンドロールに怯えてるだけ

"誰もがみんな特別"なんて
陳腐な台詞は聞き飽きたわ
結局今日も私たちは
雑踏の中のひとつでしかない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ネバーエンドロール

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閲覧数:437

投稿日:2011/07/15 20:38:12

文字数:610文字

カテゴリ:歌詞

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