涼やかな風に包まれて
君の髪が柔く揺れている
白いシャツがはためく後ろ姿を
見つめていた

お気に入りの歌を流したまま
そんな日を思い出して
読みかけの小説に栞を挟んで
目を閉じる

そうだ
この曲を好きになったのは
君が好きだったからだ

指を絡めて
唇を重ねれば
君を好きになる
そんな魔法が僕にかかったから
君も同じだと信じていたんだ

いつか夢で見た景色は
息を呑むほど綺麗だったから
絶対に忘れたくないと思っていたのに
君の隣に居た時間が
あまりに愛おしくて

そうか
こんなに寂しくて苦しいのは
君が好きだったからだ

君を探して
涙が枯れ果てても
魔法は解けないまま
消せない写真も
届かない想いも
傷痕になってしまう前に

指を絡めて
唇を重ねれば
キミを好きになる
そんな魔法が僕にかかるように
そっと名前を呼んでみたんだ

この魔法は解けないと
分かってしまった

いたいな…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

魔法

「君が、好きだったからだ。」

コミックマーケット93にて頒布したミニコンピCD「memec」、そしてマジカルミライ2018にて頒布したSONOCA「夏の人」の収録曲です。

閲覧数:142

投稿日:2018/09/08 10:32:53

文字数:398文字

カテゴリ:歌詞

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