数日後、神波も一人の男性と会っていた。
「シン、ミクさんのバースデーソングの方ははかどってるか?」
「はい、ミクも歌いやすい曲だといっています」
「ホワイアンスPが今回のために書き下ろした曲だからな、その辺は楽だろうな」
神波と話しているのは高野陸弥。神波の大学の先輩であり、その筋では有名なミク拝でもある。
「そうですね。ミクも歌っていて楽しそうでしたし…」
含みを持たせたような口調になる神波。
「…複雑そうだな」
「…ホワイアンスPの曲は確かに良い曲だって僕も思いましたから、ミクの気持ちも分かります」
(…そうだとしても、納得できるかは別の問題だよな)
「…シン?」
「はい?」
「そんなミクちゃんを見て、悔しいと思ったか?」
高野の質問に、少し考える神波。
「…思わなかったといえば嘘になります」
「…気を悪くしたならすまん。ただ、その気持ちは忘れないほうが良いかもな」
「え?」
「あくまで俺の考えだが、負けず嫌いな性格は、創作に限らず重要なことだと思ってる。実際、俺が見た限りだと、有名なPの中には負けず嫌いな方だと思われる方はそこそこいる。ただ、負けず嫌いなだけでも駄目だし、負けず嫌いが変な方向にこじれると厄介だが。実際、今回のバースデーソングでも色々と言ってるPもいるって聞いたな」
「それは僕も聞きました。自分の所のパート分けとか、色々と不満を言う人はいるみたいです」
「あんだけ参加すりゃ、不満があるやつの一人や二人位いるだろうよ。…俺が聞いたのは、今回のバースデーソングをホワイアンスPが自分一人の手柄にしたいがために企画を立ち上げたって話を聞いたな。確かに今年は特別な年だから、筋は通っているように見えるが、陰謀論めいてるな。ホワイアンスPは今回に限らず、企画に参加したP全員のお陰で企画は成り立ってるとおっしゃってらしゃる。第一、自分の手柄にしたけりゃ、自分で企画すりゃいいだけの話なのにな」
「ですね。…ただ、ホワイアンスP並の規模でできるPはそうはいないと思います」
「なら、他のやり方でやりゃいいだけだ、自分のやり方でミクさんの誕生日を祝えばいい」
「そうですね」
今回の件は神波もどちらかというと、高野の考え方に近かった。神波と高野が出会ってから日は浅いが、高野の考え方や観察力、視野の広さは信頼していた。高野自身は創作をしている訳ではないが、音楽はもちろん、音楽以外の創作にも詳しく、神波も高野から学ぶことは多かった。
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