射干玉の 夜の黙に 響かすは
鵺子鳥 うらなく様は 我ならで
微睡みの 幽けき夢に 君の影
果敢無き契り 刹那の逢瀬

想いつつ 寝ればや人の 見えつらむ
夢と知りせば 覚めざらましを



新玉の 夜半の月見て もの思ふ
影ならで 朧なりけり 我が心
絶えなむと 覚しき恋の 忍ぶ草
闇の現に 得てしがなとぞ

仮寝に 恋しき人を 見てしより
夢てふものは 頼みそめてき


いとせめて 恋しきときは 射干玉の
夜の衣を 返してぞ着る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夢ノ通ヒ路

古今和歌集・小野小町の歌からイメージがふくらんでこうなりました。カイマス曲だったはずが…何だか殿っぽくなってしまいました…。尤も本来女性の歌なので、むしろ巡音さんあたりのほうがしっくりくるのかもしれません。
読みは歴史的仮名遣いのそれでお願いします。ちなみに射干玉=ぬばたま、黙=しじま、鵺子鳥=ぬえこどり、新玉=あらたま です。他に不明な点(曲をつけて下さる方を切実に希望)、文法の指摘などお気軽に伝言ください。

閲覧数:121

投稿日:2010/11/27 20:20:33

文字数:218文字

カテゴリ:歌詞

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