A1
ある日突然流れたニュース
とある施設から
『恐ろしいオバケが逃げ出しました。
皆さん気を付けてください。』
初めはみんな半信半疑
そりゃそうでしょ
目にも見えないし
本当にいるかもわからないのに
どうしたら怖がれるの?
ぼくはいると思ってる
だけど怖がってはいない
いるならいるで友達にでもなりたいな

B1
とある専門家が出てきて言いました
『オバケは人を襲い、取り憑こうとしてきます。
取り憑かれた人はみんな凶暴になります。
皆さん気を付けてください。』
少しずつ高まる緊張感
そして一人目の犠牲者が
ついに出ちゃったんだ

 S1
 一人また一人と増え続ける犠牲者
 恐怖におびえる人々
 大急ぎで対策が進められ
 新聞やテレビでみんな言っている
 『オバケなんて早く退治しよう。』
 だけど同じ人間同士で
 傷つけあい殺しあう
 そういう人数のほうが
 よっぽど多いのにさ
 何がどう違うんだろう?
 今までは報道されてた
 事件や事故はいつの間にか消えたんだ


A2
人から人へのりうつります
距離を取りましょう
どこで取り憑かれるかわかりません
建物に出入りするときは
体に塩を振りかけましょう
人のオーラに
引き寄せられます
黒色に魔除け効果があります
オーラが漏れないように
できるだけ肌を隠し
黒の服だけを着ましょう
それが“新しい生活様式”だって

B2
取り憑かれているかどうかの判断は
オバケが出す波動がどうのこうのあやふやで
根拠もなく何もかもが全部オバケのせい
『共存しよう!』という声は
『退治しろ!』の声にかき消される
そんな息苦しい日々の中で
君と出会ったんだ

 S2
 経済も思考も停止させた社会に
 嫌気がさして逃げ込んだ
 人気のない路地裏に君はいて
 目が合った瞬間とびかかってきた
 だけどどこか様子がおかしくて
 よく見たらボロボロじゃないか
 君も逃げてきたんだね
 静かに隠れていたのに
 びっくりさせてごめん
 よかったらうちにおいでよ
 マンションの狭い部屋だけど
 前より楽しい生活になりそうだ


C
だけど
楽しい生活は長く続かず
鳴り響くサイレン
迫りくる警官
見られちゃったのかな?
物が浮いてるところを
聞かれちゃったのかな?
一緒に騒いでるところを


やめてくれ! その子は何もしていないんだ!!


 LS
 抵抗も叫びも全部無駄で無意味で
 どこかに連れてかれる君
 周りにいる野次馬はひそひそと
 『取り憑いて洗脳していたらしいよ。』
 『怖かったね。』『やっぱり恐ろしい。』
 『何もなくて本当に良かった。』
 黒い布で覆われて
 顔すら見えない人たち
 何も知らないくせに
 何も知ろうともしないで
 好き勝手話す人たちが
 魂の抜けたバケモノに見えたんだ


D
ぼくは知っている
たくさんお話したから
ぼくは知っている
どんな暮らしをしてきたか
ぼくは知っている
どうして逃げ出してきたか
ぼくは知っている
どうして人を襲ったか
ぼくは知っている
大事な友達のことを

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

オバケの友達

とりあえず最後まで全部読んでください

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投稿日:2022/03/11 22:08:10

文字数:1,280文字

カテゴリ:歌詞

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