≪メカクシ団アジト≫
「キド、ちゃんと連れてきたぞ」
「ご苦労だったな。感謝する」
「なに、お前の命令だったらなんでもやってやるさ」
 シンタローはキドの言葉に、そう答えて部屋から出ていった。
 残されたのは――キドとコノハ。
 キドはコノハの方を眺め見て、ぽつり呟いた。
「――お前が“命を蒸し返す機械”とやらか」
「もしそうだったらなにか?」
「――いや、なに。どうせお前に私怨を叩きつけたとしても何の措置にもならないからな」
「……あぁ、そういうこと」
 コノハは何かを把握したらしく、少しだけ笑った。
「開発者の彼女を探しているんだね。……恐らくあのシンタローとやらも」
 その言葉にキドの顔が少しだけ歪んだ。
「……何処に居る?」
「そんなことを言われても。僕はあくまでも機械としての立場デスヨ? そんなやつが最高機密に近い存在の事を知ってるとは思えないんだけどね」
「そうか。……わかった」
 そう言ってキドは小さく頷き、窓を見つめた。
「僕をどうするつもりだい?」
 コノハは小さく笑って、首を傾げた。
「――そうだな。ならばまずは……私達の計画に参加してもらおうか。彼女を救う、R計画に」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

カゲロウプロジェクト 09話【自己解釈?】

インターミッション……幕間とか間のことです。
今回は「目を醒ます話」からその次の話までの一区切りとしてこうさせていただきました。次は10話です!

―この小説について―

この小説は以下の曲を原作としています。


カゲロウプロジェクト……http://www.nicovideo.jp/mylist/30497131

原作:じん(自然の敵P)様

『人造エネミー』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm13628080 
『メカクシコード』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm14595248
『カゲロウデイズ』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm15751190
『ヘッドフォンアクター』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm16429826
『想像フォレスト』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm16846374
『コノハの世界事情』:http://www.nicovideo.jp/watch/sm17397763 
『エネの電脳紀行』
『透明アンサー』
『如月アテンション』
ほか

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閲覧数:867

投稿日:2012/05/25 22:02:29

文字数:507文字

カテゴリ:小説

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