インタールート
快晴に灰が射した気だるい喧噪と賛歌
円相に映した世界ごと
線香の香る齢になる
足りない物を幾つ数えて
全ては1つ、ケジメのためなんだ
そう思うとどれも全部甘い道程だった
漫然としない思いばっか
また忘れようと目を閉じた
それなのに脳裏を焼いたのが
それでも幸せである不幸せ
灰を取って開くその手が
何処か知らぬ人に見えた
どうせすべて、越えやしないよ
どれだって日々を繋いでるんだ
未だに今日も見えない誰かに
縋って息をしていたよ
最初から、ずっと 分かっていたんだよ
向かう先のどんな世界も理不尽だって
こんな未来でも 笑っていなきゃいけないから
それがいつか嘘にとって代わる前に
何回と、作り手の消えた物語の先を考える
愛憎、嫉妬、感謝すら伝えないまんまで終わった
くだらない焦燥に駆られては当然の様に忘れている
足りないものはただ一つだけ
あなたのその心の揺らぎなんだ
あなたを掴むその手は、
身分相応に「小さいな」って思い出した
後はどうなるか、嘯いた未来みたいになるか
手を合わせる気にもなれない
したらもう消えてしまうような気がしたんだ
曖昧に建った絵空事
どれも捨てるが正しいけど
名前を見たら捨てられないんだ
今やその解はわからないんだが
理由なんて花のように
望まれもせずに咲くんだろう
最初から、ずっと知りたかった事
何一つわかんないまんま 消えてしまったんだ
「こんな未来だ」と
どうやって向かい合おうとも
どうせ明日も傷は傷のまんまだ
何千も、ゆるくて容易い物語の終わりを見上げる
喪に服す間も無い内に
死体の最後すら値踏みする
僕らに何の権限があったろう
あなたは何を言いたかったろう
目を逸らした現実がいつも
この首を締める 何十回も、何百回も
ずっと、最初からわかっていたことだ
最初から、ずっと分かっていたんだよ
向かう先のどんな世界の、どこにもいないこと
こんな今でも想像の中で笑ってる
それ以外がもう全部、思い出せないから
何十年後の最後に会おう
きっと、とかく幸せになるから
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