朝日が昇り終わる前に
淀みのない空気で肺を満たす
あの子はきっと泣いても綺麗
陶器のように白く染まる頬をなぞる涙は
まるでサンカヨウ(山荷葉)に落ちる朝露


私の歪んだ顔に似合う涙はない
そう思うと泣けなくて
誰も見るはずがないのに
そう思ってから泣けなくて


なのにあの子と同じ
香水をつけているよ


鳴呼行き場のない
幻想を胸に抱いて ガラリと色がついて
忘れたくても忘れられない
忘れたくないから
貴方への想いは変わらないまま

◦二番

夕日が落ち始める頃に
全身で今日の暖かさを噛み締める
あの子はいつも笑ってて綺麗
歯を輝かせて大きく笑う姿は
風に揺られる白い百合

私の歪んだ顔に似合う笑顔はない
そう思うと笑えなくて
誰も気にするはずがないのに
そう思ってから笑えなくて

なのに諦めずにあの子と同じ
香水をつけているよ
黄昏時になら
貴方とすれ違うだけの
あの子になれるかな

鳴呼行き場のない
幻想を胸に抱く
虚しさで感情を
めちゃくちゃにされて
感情表現さえも忘れてるのに
忘れたくても忘れられない
忘れたくないから
貴方への想いは変わらないまま

私の憧れの貴方の憧れの子は素敵
あの子になれないことはわかってるよ
なのに諦めずにあの子と同じ
香水をつけてるよ
私が貴方の瞳に映らないことが分かっているから
貴方とすれ違うだけで
目で追われる
あの子が羨ましいよ

虚しい一日がまた終わる

鳴呼行き場のない
幻想を胸に抱く
もうめちゃくちゃなのに
感情表現さえも忘れてるのに
忘れたくても忘れられない
忘れたくないから
明日もそのまた明日も
夜が明けても誰にも明かさずに
貴方への想いは変わらないまま
今日も眠りにつく

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憧れの憧れ

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投稿日:2021/06/29 02:26:45

文字数:728文字

カテゴリ:歌詞

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