『月光蝶』
霞に惑う瞳
重圧に耐えかねる瞼
限界が訪れ
意識が途絶える
その前に 確かに見えた
透明な蝶々


月明かりの下
飢えと孤独で 空腹を満たして
憂いなのか
悲しみなのか
理解らないまま 涙を湛えて


月光が見えない世界で 生きていたくない

消える意識 薄らぐ靈
揺れる體を 運ぶ月光蝶
月の光に照らされた その姿は
嗚呼、遥か昔
生まれた時代の ぬくもりだった






機械に囲まれた 檻の中
覚醒めた
体から管が生えていた
自由を求め
手を伸ばした
…不自由が勝利した
…望んでないのに…


諦めて眠りに落ちる
夜か昼か わからない
体に感じる
柔らかい光
迎えに来たんだ 月の蝶が 僕を


諦めて塞いだ 自分の壁乗り越えるように


抑えきれない!
声をあげ 哭いた
凍える體 包む月光蝶
夜の世界を 生きる姿は
天使の情け 届かぬ僕を
救いだす



光輝く世界に
辿り着いた時
月の光に 蝶の羽が解け
消えた痕
世界の上から 見下ろしても もう
…蝶はいない…



凍える靈
月明かりの下 導く
空から零れた 儚い月光蝶
穢れた世界 包む光は
救われないもの 掬うように
朧の羽で 包み込む





今、世界は鼓動く…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

月光蝶

人生が動く瞬間の、心の動き。
覚悟、悲しみ、必要なもの、無力感。

そういったものを言葉にしてみました。

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投稿日:2015/01/25 17:48:46

文字数:528文字

カテゴリ:歌詞

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