A
雨上がりの二番線のホームには
煙しか待っていない
傘に連なる滴が
意味のなさを強める
B
動きはしない停滞に
一縷さえ晴れはしない
ぼんやりと濡らした
C
寂しがり屋な気持ちは
何処へ置いていこう
何処へ流れ着く
まだ、止まない
S
音が雨で包まれる
無機質な光景
痛みさえ拭えないまま
眺めてる三角座り
傘が冷たい
A
白いとばり二番線のホームには
独りしか待っていない
影に落ちてく滴が
意思のなさを責めてる
B
変わりはしない前線に
視界さえ醒めはしない
ゆったりと沈んだ
C
意気地さえない揺らぎは
何処へ伝えみよう
何処へ沁みていく
まだ、止めない
S
声が雨で隠せない
無声映画のよう
知覚さえ降れないまま
立ち尽くす棒の代わりの
傘が冷たい
LS
君が雨で消えていく
剥き出し愛を叩く
痴態さえ露のまま
泣きじゃくる恋の終わりの
傘が冷たい
傘の中は独りだけ
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