十三里

023
お芋　お芋　お芋はいかが
甘く焼けたほっくりお芋
そこの悲しい顔をしている　お嬢さんにひとつ

037
どんなことが今日あったのか　すこし話ししてよ
熱い芋が食べごろになる　それくらいの時間

052
コロコロ手のひら転がして笑顔になれるから
九里よりも美味しい十三里
お芋　並んで食べよう

　　(　間　奏　)

119
ひらりはらり　葉が降ってくる　秋ももう深いね
温もりがそろそろ欲しいだろ　みんなここへおいで

134
いろいろ世間も五月蝿くて煩わしいけれど
そんな時の愛の言葉さ
お芋　みんなで食べよう

148
栗のように　トゲトゲまとい　
殻にこもるのも大変だ
甘い匂いなど漂えば　外を眺めてごらん

203
どんな時も　隣の芋は
自分よりすこしデカイよね
ケンカせずに仲良く分けて　半分を半分こ

　　(　間　奏　)

231
ひとつだけは君のためにと
冷めたけれど残しておいた
胸に抱いて届けに行こう
推定距離、十三里

　　　* * *

023
おいも　おいも　おいもはいかが
あまくやけたほっくりおいも
そこのかなしいかおをしている　おじょうさんにひとつ

037
どんなことがきょうあったのか　すこしはなししてよ
あついいもがたべごろになる　それくらいのじかん

052
コロコロてのひらころがして　えがおになれるから
くりよりもおいしいじゅうさんり
おいも　ならんでたべよう

　　(　間　奏　)

119
ひらりはらり　はがふってくる　あきももうふかいね
ぬくもりがそろそろほしいだろ　みんなここへおいで

134
いろいろせけんもうるさくて　わずらわしいけれど
そんなときのあいのことばさ
おいも　みんなでたべよう

148
くりのように　トゲトゲまとい　
からにこもるのもたいへんだ
あまいにおいなどただえば　そとをながめてごらん

203
どんなときも　くなりのいもは
じぶんよりすこしデカイよね
ケンカせずになかよくわけて　はんぶんをはんぶんこ

　　(　間　奏　)

231
ひとつだけはきみのためにと
さめたけれどのこしておいた
むねにだいてとどけにゆこう
すいていきょり、じゅうさんり