行き先も無く 貴方は 彷徨った儘
凍て付いてく魂を抱え 天空(ソラ)を仰いだ

総てを知る烏が 嘲(ワラ)う様に嘶き
此の輪廻する箱庭で 私達は再び廻り合う



『 全てを喪った 其の場所にさよならをした
  廻り巡る哀しみの中を 唯独りで駆けてゆこう

  紅く 散っていく命の様に
  暗く 正義の名の下に 暗澹は拡がっていく 』


終りの見えない白い小路(こみち)
正体の掴めない光に 身を任せた


朝を告げる鶏(とり)は 高い声で啼き叫び
また全てが繰返される 不条理を歎き唄う


僕を蝕む存在が 完全な闇を導いても
今は君に 全てを委ねてみよう


『 創造主とやらに 見限られたこの世界
  亡骸と死の馨り 今宵も復讐心が湧き上がる 』
  

やがて何時かは滅んでいく 全ては灰色の幻覚
狭い世界に浮かび行く極彩 風に揺さ振られて


“喜びと哀しみに包まれ
 世界は巡る―――”
  

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

The world where it faces end


The world where it faces end

(終焉に向かう 此の世界)

閲覧数:38

投稿日:2008/06/03 23:18:23

文字数:406文字

カテゴリ:その他

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