イントロ
新月夜ひそやかに
動きだした心臓
A
囁きのよう
星々が
降り注いでいた
色づいたら
鮮やかな
吐息が歌う
焦がれ焦がれ
仮初の命で恋した
発熱のような
あなたの手
融けちゃいそう
B
ねえ神様
あったかい
ヒトになりたい
あのひとと同じ(おんなじ)
鼓動がほしい
S
小指をからめた
ただ愛しい愛しいひと
魂くちづけた
温もりはなくても
ひとつになれたら
それだけでよかった
傍にいて
どうか
絡繰が止まるまでは
2A
知ってるの
永遠は
存在しないと
幻のよ(う)な
魔法もも(う)
解けちゃいそう
B
ねえ神様
もう少し
ヒトでいたい
このまま
時間を
とめてほし(い)
S
あなたの名前を
呼べる日を
待ってた
蜜月みたいね
甘やかに溺れる
一夜の奇跡が
叶ったら終幕
ひとりで
そっと
絡繰は朽ちていくわ
B
ねえ神様
もう一度
だけでいいから
最期に
やわらかな
頬撫でたい
S
あなたに恋して
わがままに夢みる
きれいな思い出
さよならのかわりに
涙を真珠に
閉じこめて贈るね
束の間
きっと
絡繰は幸福でした
アウトロ
夜明けには私はまた
物静かな人形
——ひらがな——
イントロ
しんげつや
ひそやかに
うごきだした
しんぞお
A
ささやきのよ(う)
ほしぼしが
ふりそそいでいた
いろづいたら
あざやかな
といきがうたう
こがれこがれ
かりそめの
いのちでこいした
はつねつのよ(う)な
あなたのて
とけちゃいそう
B
ねえかみさま
あ(っ)たかい
ひとになりたい
あのひとと
おんなじ
こどおがほし(い)
S
こゆびお
からめた
ただいとし(い)
いとし(い)ひと
たましい
くちづけた
ぬくもりわ
なくても
ひとつに
なれたら
それだけで
よかった
そばにいて
どおか
からくりが
とまるまでは
2A
しってるの
えいえんわ
そんざいしないと
まぼろしのよ(う)な
まほ(う)もも(う)
とけちゃいそう
B
ねえかみさま
もおすこし
ひとでいたい
このまま
じかんお
とめてほし(い)
S
あなたの
なまえお
よべるひ
おまってた
みつげつ
みたいね
あまやかに
おぼれる
ひとよの
きせきが
かなったら
しゅうまく
ひとりで
そっと
からくりわ
くちていくわ
C
ねえかみさま
も(う)いちど
だけでい(い)から
さいごに
や(わ)らかな
ほほなでたい
S
あなたに
こいして
わがままに
ゆめみる
きれいな
おもいで
さよならの
かわりに
なみだお
しんじゅに
とじこめて
おくるね
つかのま
きっと
からくりわ
こおふくでした
アウトロ
よあけにわ
わたしわまた
ものしずかな
にんぎょお
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