「あ、俺筆箱の代わりに猫持ってきちゃった」
「は?(゜д゜)」
そいつか鞄から取り出したのは
紛れもなく猫
なんでそれ入れたのか
たまにわからなくなるこいつの行動
かりにその友人を
少年Aとしよう
ある日は靴と間違え空き箱で
ある日は携帯と間違えリモコン
ある日はノートと間違えトイレットペーパー
お前それわざとだろ!
少年Aの思考回路は
たまにぐるぐる要り組んでて
友達15年目の俺でさえも
ちょっと心が折れそうにさえなる
ある日は鞄と間違えトースター
ある日は鉛筆と間違えフライパン
ある日は消しゴムと間違え飛行石
(バルス!)(黙れ。)
お前もういい加減にしろ!
ある日耐え兼ねそいつを呼び出す
「おい、あつし話が」
「あ~ごめん俺今日間違えてこれ持ってきちゃったんだてへぺろ」
俺と目があって荒々しく息をする
今にも襲われそうな勢いのそれ
お前何と間違えて…
ライオンなんか持ってきた!
「いやぁうちの猫と間違えて…」「猫を持ってくんな!」
不覚にも動いた俺にそれが飛び掛かる
飢えているのか知らないが
あいつの目は本気だった
本気の目を目の当たりにして
ここで引き下がるのも男が廃る
受けてやるよ その闘い
「来いよライオン、受けてたつ!」
目が覚めるとそこは真っ白な部屋だった
やけに記憶が曖昧だ
アイツと死闘を繰り広げ
友情が芽生えたまでは覚えてる
そこから何があったのか
俺は一つも思い出せなかった…
アイツは…どうなったのか
少年Aは…どこへいったのか
俺は…何故こんなところにいるのか
何も、何も思い出せなかった…
悔しくて 悲しくて
寂しくて 情けなくて
なんで俺はこんな所で眠ってる
アイツと約束したのに…
「俺達この闘いが終わったら一緒に生肉Aを狩りにいくんだ!」
涙が伝い下に落ちてく
訳もわからず溢れてくる
早く会いたい 此処から出たい
俺にはやらなきゃいけないことがあるのに…!
次に目が覚めると
そこは知ってる世界
カーテン、机、椅子にベット
見覚えのあるものばかりだった
また記憶が曖昧だ
なんで俺はここに…
「ちょっとたけしそろそろ起きなs…」
嗚呼そうか、そういうことか
少し微笑み息を吸い込み
そして叫ぶ
「夢オチか!」
(なんかデジャヴ…)
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