【くじら雲】

水面に浮かぶ停留所の
ひさしの下に潜り込んで
楽しそうに泳ぐくじら雲の
行く先を眺めていた

水面に浮かぶ停留所で
次のバスが来るまでの間
飄々と泳ぐ海月たちに
会釈をして

潮騒が奏でた音楽は
どこか懐かしい音の並びだ
透明になった思い出に
反射して

海風に陽炎が
揺られて手を振っている
これまでの夏の日に　もう
さよならしよう

今
前進！僕の行く世界
これからはどうぞよろしくね！
あぁ
晴天！空見上げたら
くじら雲が栄えわたる青
さあ
前進！夢描いた未来へ行こう
水平線を超えてゆけ
あぁ
青天！空色に染まる世界
が僕の背中を押したんだ

水面に残る航跡波が
見慣れた街との距離を測る
追い風に揺られて混ざり合い
消えていく

水面を跳ねる魚たちの
水飛沫の色は綺麗でさ
青色に染まったあの街に
よく似ていた

一人だけのバスの中
揺られて見えた景色は
想像の世界より　あぁ
青色に輝いていた

あぁ
正解なんてないさ！未来はそう
きっと誰も知らなくてさ
あぁ
晴天！空泳いでる
くじら雲のような白色だ
ほら
正解なんてないさ！描いていこう
どうせなら好きな色でさ
あぁ！
晴天の空眩しい青で
思い描いていこうかな

前進！僕の行く世界
これからはどうぞよろしくね！
あぁ
晴天！空見上げたら
くじら雲が栄えわたる青
あぁ！
前進！夢描いた未来もそう
きっと眩しい青色だ
ほら！
青天！雲に潜って跳ねた！
くじら雲はとても綺麗だ