白桃色の 優しい光が
夜道の暗がりを 不意に包み込む
今日は約束の 夏の夢の日
思い浮かべる 君のその笑顔
待ち合わせ場所に 向かう途中で
人混みに紛れ 泣きそうになった
でも君の眼と 出会った瞬間に
手と手が触れ合い 引き寄せられた
ちょうどその時 色とりどりの
火花が舞い散り 夜空に消えた
「遅れてごめん」と 言う君を見て
「もう知らない」と 掛け合い微笑む
それから幾つもの 時を積み重ね
30年後の 同じ夏の日
似た面影の 二人の姿が
虚空に消えてく 蛍に照らされる
真夏を彩る 穏やかな風が
二人を包み込む 現在を映し出す
あの日の微熱は 遠い場所だけど
仄かな絆は 紡がれ続けてる
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