息を吐くのが 怖くなるの
自分が自分じゃなくなるみたいで
気付いたらもう どの言葉も
誰のものか わからないの
「自分なんて」と謙って
取り繕って 媚び諂っている
この声は青から赤へ塗り潰されていく
「嘲笑って罵ったって
好かれないって分かっている癖に」
その場を盛り上げる甘い蜜を、と
偽物の笑顔を振り撒いて
気持ち良く喉を通る針を
少しちくっとしたなんて
苦い顔して笑ってるの
繰り返すたび削れゆく心は
歪な丸を象るの
理解されずとも構わない
自分でもわからないのだから
一人じゃもう抜け出せない
重ね続け終わりがない
同情ならされたくない
固まってもう動けない
割れたグラスが戻らないように
もう取り返しつかなくて
「今からでも遅くはない」なんて
僕みたいなこと言うんだね
求められた配役なら
道化師でも演じてみせるから
嫌われぬように嫌われていく
心にも無い言葉を吐いて
繰り返すたび薄れゆく心は
いつしか知らない形で
鍵を掛けたこの気持ちは
誰にも触れられたくないから
繰り返すたび喉を通る針が
胸の奥 傷を残すの
息を吐くのがこんなにも
苦しいなら
繰り返すたび崩れゆく心は
気付けば跡形も無くて
吞み込み続けた針だけが
皮肉のように残り続けた
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