建物の隙間を強引に抜けてきた冷たい風が
降りしきる雨を躍らせて
広げられた傘を暴れさせる
指先が冷たくかじかんで
しめった匂いと肌を刺す寒さが
どこか懐かしい思いにさせる
去年の俺はどこにいたかな
今年の俺はここにいるよ
変わらない変わらないとグチを言っても
気付けばすっかり変わってしまったみたいで
いつかの俺から今の俺までの長い時間の間に
俺は何かできたのだろうか
確かでそして何よりも大きな変化といえば
誰かさんとの距離が開いてしまった事と
誰かさんへの想いが強くなる一方だという事
電車から家までの少しだけ長い道
暴れる傘にしがみついて
冷たい風にあおられながら
いつかを思い出してそんな事を考えていました
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