a
風花と違う（たがう）積雪
白銀の地に冷たく吹雪く
雪が積もり揺れる針葉樹

b
見渡せば白の世界
同化する私の姿

s
凍てついた私の心に触れないで
指先から凍り付いて動かなくなる
そうなってしまう前に
私との距離を離して

a
掌に落ちる結晶
雫に戻り静かに零れ
鼓膜へと届いた雪の声

b
耳澄まし振り返ると
似合わない貴方の笑顔

s
凍てついた私の心に触れないで
温かな体温で氷溶けてしまうの
そうなってしまったなら
私もうどうしたらいいの

c
本当は願っていた
誰かがこの白き世界の外から
手を伸ばしてくれるのを

s
凍てついた私の心に触れないで
貴方からの熱より氷溶けてしまうの
そうして目があったなら
私の手引いて連れ出して