日に焼けたアスファルトのにおいと、
目を焼くような黄緑色が、
ぼくに季節を思い出させたんだ。
耳に残る蝉のじりりと、
自転車のサドル照らす太陽は、
まぎれもない夏のシンボル。

蝉と蝉の死体って、おんなじ季節の季語なんだって、
きみが教えてくれたんだっけ?
苦しいねつらいねって真面目そうに呟いてみせるきみが、
なんだか可笑しかったな。だって、

蝉みたいに不器用で、
蝉みたいに向こう見ずで、
蝉みたいにちょっとしか
生きられなさそうなきみが、
そんなこと言うなんてさ。

きみみたいな無粋なやつに
そんな言葉は似合わないなんてさ、
けっして思っちゃいないんだ。だけど
苦しいねつらいねって、
本当に思ってるのは僕だって
言いかけた、口をつぐんだ。

感情のたとえとか、
季節感の添え物に
きみがなっちゃうのが怖くて、
どうしようもないんだ。
こんなこと、笑われるかな。

蝉みたいに不器用で、
蝉みたいに向こう見ずで、
蝉みたいにちょっとしか
生きられなさそうなきみが、
そんなこと言うなんてさ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

蝉みたいに不器用で。(aki44) 歌詞

「蝉みたいに不器用で。」の歌詞です。

niconico: https://nico.ms/sm41110114
Youtube: https://youtu.be/_iauTgNiBd8
作品情報: https://sueakiyama.github.io/music/aki44.html
Off Vocal: https://piapro.jp/t/yzQh

閲覧数:149

投稿日:2023/09/27 22:04:17

文字数:450文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました