リンとレンは母親の言葉を信じて、
ぐっすりとクローゼットの中で眠りについた。

次の朝、まだ7時だというのに昨日の男たちが来た。

「おはようございます、昨日来た者ですが・・・。」

その表情は昨日と同じで笑っている。しかし・・・

「ごめんなさいねぇ、いま2人はおつかいに行ってて。」
「そうなんですか、それは残念ですねぇ!!」

ビリビリと声が張り、気がつくと母親の左胸、
ちょうど心臓のあたりにナイフが突き刺さっていた。

「え・・・ウソ・・、ゴフッ!」

それを最期の言葉に、母親は倒れこんだ。

「この家の中に隠れてることはわかってるんですよ?」

その声は裏のある、怒りに満ちた声だった。
男たちは母親を刺すと、土足で家の中に入り込み、
リンとレンが隠れているクローゼットの前に立った。
リンとレンはまだ寝ている。

ガチャッ

光が急に差し込む。
2人は目を覚ました。

「・・・!!」

男はにっこりと笑った表情でレンを殴って気絶させ、
リンを連れ去って行った。

「ッッレン!!」

レンは青い顔で気絶をしていた。
リンがいなくなったことにはもちろん気づいていない。





30分もすると、リンはお城の前に立っていた。

(何されるんだろう、レンはどうしたんだろう。)

それが最初の想いだった。
顔を上にあげると、金髪でロングヘアの王女が立ってこちらを見ていた。

「王女様、連れてまいりました。」
「ご苦労様でした。さあ、こちらへおいで、リン。」

王女はリンとことを気安く呼んだ。
リンの反応は・・・

「王女様、私はどうなるんですか?レンは?」

その目は怒っていて、絶対に王女につかえないという思いで満ちていた。

「その方のことは忘れなさい。」

リンはそう言われると、無理やり城の中へと入れられ、
王女の跡継ぎとなった。

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  • 非営利目的に限ります

悪ノ召使 第2話

あれー、長いや。
てか悪ノ娘とつながっていないことはスルーしてください。
そこまで考えてなかったもんで。

閲覧数:493

投稿日:2009/01/02 20:51:33

文字数:778文字

カテゴリ:小説

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