日常に紛れ込んだ夢を
見つけることもできないまま
諦めた僕に彼女は問う
「君が無くしたものは これですか?」

何も無い手のひらを
僕に差し出して笑う
とりあえず「ありがとう」と
伸ばした手を 彼女に引かれてく

走る走る 騒がしい街
抜ける抜ける 人ごみの中
声を荒げ 彼女は叫ぶ
「誰か彼の ナクシモノ知りませんか?」


理想と混ざってしまった夢を
見分けることもできないまま
苦戦する僕に彼女は笑う
「君が無くしたものって 大事なの?」

強く握った右手を
僕に突き出して笑う
とりあえず「なに持ってるの?」
伸ばした手を 彼女は握り締めた

見える見える 君の描いた
一つ一つ 夢の未来が
涙零し 彼女は言った
「君は何も 知らないままでいいのに」


「大人の都合で
 塗り固められたこの世界は
 夢を持てば後から 後悔することがオチ」
 それが君のこと
 苦しめているのならば僕が
 君を今連れ出すよ 夢を持てる世界へと

走る 走る 騒がしい街
進む 進む 夢の未来へ
そして笑う 彼女に言った
「ナクシモノは 君との未来だったんだ」

目と目合わせ 言葉交わせば
一つになる 二人の未来
好きだ好きだ 大好きなんだ
君を二度と 見失いはしないから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ナクシモノ

本当に大切なものほど 自分では中々気づかない。

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投稿日:2011/05/05 09:10:26

文字数:532文字

カテゴリ:歌詞

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