時間を重ねて
振り返れば
これまでの色んな伏線が
ふと、腑に落ちるような
そんな瞬間が増えて
向き合う人同士
器用に求め合って
許容し合える領分を拡げていく
まるでパズルのピースがはまっていくような
この安堵は進歩なのかな
それとも
鬱蒼として、不解決で、
わだかまりだったものが
我武者羅に抗う心の動力そのものだったなら
私たちは
人の輪に溶け込んでいく代替えに
何を失って進んでいくのだろう
いま私は、何か忘れてしまっていないだろうか
もしかしたら、
返済の約束も無い大切な物を
時に預けて
賢いふりで歩いてるんじゃないだろうか
色とりどりの矢印を頭に乗せて
行き交う人混みの中
そんな思いに駆られ立ち止まると
雲は思っていたよりも
速く流れていた。
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