――レン、大丈夫?――(ざあざあ、ざあざあ。)
聞こえるのは鈴のような声と、雨の音。
――もうマスター怒ってないよ。大丈夫だよ――(ざあざあ、ざあざあ。)
閉じ込められた押入れの中、目の前にいるのは、僕と同じ顔をした少女。僕の姉さん。
(そんな顔しないで、姉さん)
とても疲れた笑顔の、笑顔の仮面を顔に貼った姉さん。(お姉さん、僕は姉さんにそんな顔をしてほしくないんだ)
――レンはアタシが守るよ。だってアタシ、レンのお姉ちゃんだもん――(ぴちゃぴちゃ、ざあざあ。)
可哀相なほどに、頬が腫れた姉さん。初めてここに来た時よりも痩せて、ボロボロになってしまった姉さん。(ごめんなさい。僕が何も出来ないから)
――だから大丈夫だよ。レンはアタシが守るよ――(ぽたぽた、ぴちゃぴちゃ。)
今にも壊れてしまいそうな、儚い笑顔を僕に向ける姉さん。(ああ、ごめんなさい)
僕はそんな姉さんに、何も話しかけることが出来ない。(雨が全て、流してしまうから)
――アタシは、レンが一番大事なの。レンがいるから頑張れるんだよ――
(ごめんなさい。ごめんなさい、姉さん)
コメント3
関連動画0
オススメ作品
*3/27 名古屋ボカストにて頒布する小説合同誌のサンプルです
*前のバージョン(ver.) クリックで続きます
1. 陽葵ちず 幸せだけが在る夜に
2.ゆるりー 君に捧ぐワンシーンを
3.茶猫 秘密のおやつは蜜の味
4.すぅ スイ...【カイメイ中心合同誌】36枚目の楽譜に階名を【サンプル】
ayumin
Jutenija
作詞・作曲: DATEKEN
vocal・chorus: 鏡音リン・レン
lel twa jomenti
al fo letimu...
el tsah tjumeni
jah hun mu...
lel twa sjah lenti
al fo letico...
ol tah ...Jutenija
DATEKEN
ハローディストピア
----------------------------
BPM=200→152→200
作詞作編曲:まふまふ
----------------------------
ぱっぱらぱーで唱えましょう どんな願いも叶えましょう
よい子はきっと皆勤賞 冤罪人の解体ショー
雲外蒼天ユート...ハローディストピア
まふまふ
ジグソーパズル
-----------------------------------------
BPM=172
作詞作編曲:まふまふ
-----------------------------------------
損失 利得 体裁 気にするたびに
右も左も差し出していく
穴ボコ開いた ジグソ...ジグソーパズル
まふまふ
君は王女 僕は召使
運命分かつ 哀れな双子
君を守る その為ならば
僕は悪にだってなってやる
期待の中僕らは生まれた
祝福するは教会の鐘
大人たちの勝手な都合で
僕らの未来は二つに裂けた
たとえ世界の全てが
君の敵になろうとも...悪ノ召使
mothy_悪ノP
「彼らに勝てるはずがない」
そのカジノには、双子の天才ギャンブラーがいた。
彼らは、絶対に負けることがない。
だから、彼らは天才と言われていた。
そして、天才の彼らとの勝負で賭けるモノ。
それはお金ではない。
彼らとの勝負で賭けるのは、『自分の大事なモノ全て』。
だから、負けたらもうおしまい。
それ...イカサマ⇔カジノ【自己解釈】
ゆるりー
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想
秋徒
ご意見・ご感想
時給310円さんへ
来てくれてありがとうございます!私てっきり時給310円さんに見限られてしまったのかと…(;ω;`) コメ下さってどうもです!どうぞ最後まで面倒見てやってくださいm(_ _)m
マオがイケメン路線になるのがニュースになるとは、作者の私にも想定外でしたww
その他にもマオには色々格好よろしい設定があるのですが、彼のキャラクターが全て粉砕してくれるでしょうwwwそれを一面に出せると良いなと思っています。
今回は伏線を沢山出してみました。たまに『姉さん』の部分を素で『リン』と間違え慌てている今日この頃です^^; この先どんどんシリアスになる……予定。
はたしてマオはシリアスが出来る子なのでしょうか?きっと次回明らかになります!
読んで下さり、ありがとうございました!
2009/04/17 08:10:49
時給310円
ご意見・ご感想
……すみません……。
ホンッッットーーーーーーにすみませんっっっ!!!!!
メールで新着のお知らせ来てたのに、今の今まで気がつきませんでした! ホントにごめんなさい!
つまり僕は秋徒さんの新連載も見ずに、先にめぐりすぎのコメ頂いちゃってたんですね。うわ、もう死にたい…… orz
遅ればせながら、コメさせて頂きます。むしろ、させて下さいお願いします。m(_ _)m
前作と打って変わってシリアスものなんですね。マオが出てきた時点でコメディと信じて疑わなかった俺自重。
彼がイケメン路線になるのって、ニュースなんですねぇ……w でも、同じようなことを考えていた僕が言うのも難ですが、マオは元々いい男なんですよねー。頭も良いし、ハートも熱いナイスガイです。だから好きさw
ストーリーを見ても、しょっぱなから意味深です。思い出のリンと、今いるリンが同一ではない……? はてさて、これはどういった謎かけなのか。秋徒さんの、読者にページをめくらせる強制力には、ただならぬものがあります。続きがとても気になりますね。
あと、今回のお話は雨模様のしっとりした感じがとてもよく表現されていると感じました。うわー、なんでこんなに臨場感あるんだろ。どの文章のどういった表現が、この空気を生み出しているのか……よく読んで勉強させてもらいますw
今回はとんだ大失態を演じてしまい、申し訳ありませんでした!
こんな大ボケ野郎ですが、これからも宜しくお願いします! そして次回を楽しみにしています!
2009/04/16 22:23:38
秋徒
ご意見・ご感想
きゃらめる☆アイスさんへ
こんにちは!メッセージありがとうございますm(_ _)m
っていうか命終了!?誰か、はやく救急車呼んでー!!(((;д;,)))
今回、めでたく六道君が美形になりましたwただイケメンにするのもなんなので、音痴になってもらいましたwwwどれくらいの音痴っぷりか、書けていったらいいなーとか思ってますww
今回は本気でシリアスです。いやでもあの六道君にシリアスが出来るのか…ゲフンゲフン。きっとシリアスです!
これからも応援してくれると嬉しいです!
2009/04/14 18:19:16