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晩夏と退廃/ミク

少し弱虫な午後
誰かと話したくて
蝉の声消える頃
私も眠りにつく

孤独だった 
夏は終わった
もう二度と会えなくなってしまう

見上げている夏空は遠く
熱を残して色を変えてゆく
蝉の亡骸 俯く向日葵
雨の匂いに目眩を起こした


憂う 黄昏れた午後
焦り誤魔化したくて
独り言 零しても
返事は聞こえなくて

笑い合った
夏は止まった
想い出が茜色に染まる


泣きたくなる
遠ざかってゆく
愛した音が景色が光が
この手を引いて優しく笑った
あの幻想がまだ離れぬまま


生まれて一度だけ
愛せたよ八月を
夕闇に残された
肌寒い季節

閲覧数:1,375

投稿日:2017/09/04 05:46:27

長さ:04:39

ファイルサイズ:6.4MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

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    e_honda

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    始めまして。e_honda と申します。
    かつては鏡音姉妹で音楽を創り投稿していましたが、リアル音楽へシフトし、今は引退し、思い出の一ページとなってしまった者です。
    久しぶりにピアプロを覗き、目についたこの楽曲(晩夏と退廃)を聞いてみたのですが、私の知っている時代とは違い、ミクさんの透き通った声に驚きました。蝉の声も雰囲気が出ていると思いました。
    ところでこの「晩夏と退廃」という作品は、軽快で軽やかなリズムとは裏腹に哀愁を強く漂わせていますね。一夏の楽しい思い出に浸りながら、けれども結局はいつもの孤独な世界に連れ戻されてしまったような雰囲気を感じ、楽しい夏の晩に待っていた廃れ=「晩夏と退廃」という意味なのかな、と感じました。

    「愛した音が景色が光が この手を引いて 優しく笑った」

    この一文が楽しかった夏の全てを物語っていて、見るもの聞くもの全てが眩しいほどに輝き心が満たされていた・・・のに、今は蝉の亡骸や俯く向日葵など、まるで自らの今の心を映し出すようなものばかり目に入ってくる・・・という雰囲気が良く出ている作品だと思いましたヨ。

    ・・・意味は合っているでしょうか?

    2017/09/05 23:42:45

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