戦争が終わった。















 それは、呆気なく、無機質なラジオから流れてきた。


















「私は神ではありません。ただの、人間です」





















 神だと、天皇は我等日本国の神だと、そう、教えられたのに。大人達に、そう教えられたのに。神じゃないんだって。神様じゃ、無いんだって。





























 なぁんだ、なら、当たり前だよね。






















 神様なんて、いないから、こんなにも世界は非情なんだもんね。
































 神様がいれば、こんな事にはならなかった筈でしょ? 力を使えば、戦争なんて、止められたはずだものね?





























 ラジオの前で大人達が咽び泣く中、私は傷付いた体を力を振り絞り、立ち上がり、そして、その輪の外へと出て行った。


































 空には雲が少しだけ浮いていた。飛行機の影は無い。あれ程恐ろしかった、何時、何が降ってくるか分からない空だったのに、今は、今は、ただ、ただ、






























 綺麗、だった。今まで見た、どんな空よりも。

































 サワリ、風が吹けば私の髪がフワリと舞う。ユラユラと、静かに、けど、必死に、力強く、咲いている花が揺れた。

















 私はその花を、痛む身体を必死に曲げ、その花をそっと摘んだ。

























 戦争は終わったんだ。この国はもう負けた。負ける負けないは私には構わないけど、もう苦しまなくても、良いんだ。もう痛みに苦しまなくて、良いんだ。






























 








 私には何も出来ないけど、けど、私は、花を飾ろう。



































 私には何も出来ないけど。でも、できる事はしよう。そして祈りを捧げよう。










































 もう、悲劇が起こらない様に。そして、今まで消えてしまった命達の為に、祈ろう。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

花を捧ぐ

今更ですが、戦争終戦時のお話です。

本当はもっと早くにあげたかったのですが、田舎に帰ってたのと私情がありまして・・・(特に私情が酷かった

あぁ、男の子の方も書きたいなぁ・・・。あの右腕無くした男の子の奴。・・・ひなた春花さんの曲が思い浮かぶ・・・←

それでは、読んで頂き有難う御座いました!

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閲覧数:174

投稿日:2010/08/21 18:20:12

文字数:1,056文字

カテゴリ:小説

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  • かりん

    かりん

    ご意見・ご感想

    こんばんは!!

    なんだか・・・
    なんていうんだろう?
    胸がせつないっていうか・・・
    なんて言えばいいんだろう・・・

    とにかく戦争は嫌ですね。
    もうこんなこと起こらないでほしいです。
    日本だけじゃなくて世界からも戦争が無くなってほしいです。

    2010/08/22 21:14:49

    • lunar

      lunar

      こんにちは! お返事遅くなって申し訳御座いません・・・。

      あ、ありますよね。上手く言葉で言い表せれない事って。私も良くあります。
      無理しなくて結構ですからね? 
      て、私の話にそんな力は無いですよ・・・。

      戦争の無意味さを少しでも多くの方に知って頂けたなら光栄です。
      でも現実では今、こうしている間にも戦争で命を落としてる人々は沢山いるんですよね。
      世界から、戦争が一刻も早く無くなることを祈ります。

      メッセ、有難う御座いました!

      2010/08/24 18:21:18

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