XⅡ~Twelve~
蒼彩瑞季

貴方にとって私は幻。
近い様でとても遠いモノ

退屈しのぎ見つけたその場所で
出会ったのは夢か幻か?

交わすたわいもない会話に
ふと陰る影

光射す指間(ゆびま)に透ける蜃気楼
哀しそうに微笑う(わらう)君に
僕は何を遺せただろう?

想い出せない記憶(想い出さないで)この場所での時間。

かつてこの場所であった幼い日々の出来事

また会えるようにと誓い合う
時は流れ過ぎ去るけれど繰り返す。
ヒビ割れた硝子向こう岸(がわ)
渡らぬ様に…渡さないから…。

私を忘れる代わりに命の代償(かわり)に…祈り捧げた

それなのに嗚呼どうして?
出会ってしまうのだろう?

何もかもが朽ちてなお咲く花に
『名もなき花に涙零れた…』

水音と共に記憶に沈むやがて運命(定め)を知る…

静かに流れる別れの歌
弾くと寂しそうな君が浮かんだ

甦る旋律と今を導く光を望む今は僕を赦したまえ

君が願った様に心臓を…祈り捧げ……


錆びた教会の鐘が鳴る
動き始めた歯車は真実への讃歌

幾度繰り返すことになろうとも
君を探し続ける

想い出さなくても良い!私は此処に…何時でも傍にいるから
『見つけて』と心の奥
愚かな願いで喪失(うしな)いたくないから…

狂った時計の針正す
貴方が奏でる別れの歌

もう一度生まれ変われるなら…
何を願い望む?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

XⅡ~Twelve~

この作品よりも遥か前に出来たある作品を『無名の花』の後続とする予定でしたが、恐らく此方(新作)が先です。出来るまでどう転ぶのか…

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投稿日:2021/02/13 07:33:24

文字数:602文字

カテゴリ:歌詞

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