A-1
指絡(ゆびから)め撫(な)でまわす
硝子故(がらすゆえ)と空想(くうそう)に潤(うるお)うは
母(はは)なる子守歌(こもりうた)
A-2
星辿る(ほしたどる)は異(い)な道(みち)
目(め)があまねく残り香(のこりが)たゆたう
天(そら)という髪(かみ)の色(いろ)
B
光(ひかり)は恋(こい)した歌の輝(かがや)き
染(そ)まる夕焼け(ゆうやけ)
でもね
染まらない世界(せかい)の盟約(めいやく)と漣(さざなみ)
引(ひ)きちぎる錨鎖(びょうさ)は泡沫(うたかた)の
C
化石嘆(かせきなげ)く「痴れ者(しれもの)鐵(てつ)と成(な)り錆(さ)びてゆけ」
A-1
人(ひと)なれど祈(いの)るのみ
文字(もじ)に咲(さ)いた林檎(りんご)の実(み)を頬張る(ほおばる)様(さま)
星の罪(つみ)と巫女(みこ)
A-2
羊狩(ひつじが)りの成れの果て(なれのはて)
散(ち)らばるビーズの中(なか)に潜(ひそ)む北十字(きたじゅうじ)
床(ゆか)に赤(あか)い影(かげ)
B
夕凪(ゆうなぎ)が一房(ひとふさ)もいだ水面(みなも)に
流(なが)れる紅(くれない)
やがて
永遠(とわ)が目覚(めざ)め風(かぜ)伏(ふ)したおやかな歌が
届(とど)けば祝福(しゅくふく)を浸(ひた)しましょう
C
さあさ歌え錨(いかり)よ叶(かの)歌を抱(だ)きしめ綴(と)じて織(お)りて硝子を砕(くだ)け
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