第三話 『我らのpersonal』

主な登場人物
G:バンド、Far-therのサブリーダー。挙動不審などの奇怪な行動をとる。学級においてはもっとヒドいらしい。(Bass)
Y:Far-therのリーダー。彼らの日々の言動に腹を抱えている。ただ最近は連絡や会議で忙しい。(Vocal,Keyboard)
D:Gの天然行動に突っ込みを入れる秀才。ただし物凄い嘘つき魔でもある。(Guitar)
O:唯一の永世中立人。剣道部と掛け持ちしているため、あまり軽音に顔を出せてない。(Drum)
S:バンド『メタモン状態』と『Far-ther』を掛け持ちする。時たま辛口な一言を発しみんなに驚かれる事も。(Drum)



木曜日、今日は久々のミーティングだった。
私達Far-therは、地理教室の後ろの方の席に座っていた。

OくんとDくんとGは三人で並んで席についている。そして私はというと、私はGの目の前の席に座っている。
振り向いて見ると、DくんはGの筆入れをぐっちゃぐちゃにかき回しながら文房具を拉致している。
「返せよ!俺のMONO消し!」
Dくんは笑いながら両手でMONO消しゴムを握りしめている。
「いいじゃん。MONO消しくらい。」
Gは早口でこう言う。
「やだ!!返せったら!」
「だってMONOってそんなに高くないっしょ。」
Gは必死に叫んだ。
「消しゴム界のポルシェでしょ!!MONOったら!!!」
そう言いながらGはDくんの消しゴムを握っている手を探ろうと頑張り始めた。
それに対抗したDくんは両手を机の下に隠した。
「消すはずの消しゴムが消された。」
Oくんは二人の闘いの成り行きを笑いながら見ていた。

二人の戦闘が終わると、私は三人にさっきから感じていた疑問を投げつけてみた。
「そういえばさ~。私らのバンドだけ四人で固まって座ってないよね。」
「L字型ね。」
さり気なく(微笑して)Dくんが付け足す。
「だって2-2で集まると腐るしょ。」
Oくんは謎の一言を発した。腐るってなんだよ…。










これがL字型フォーメーションだ!


Oくん Dくん G
Y


   教卓
黒板












Dくんは急に文理選択科目のことをGに質問した。
「そういえば、Gって理科何とってんの?」
「物理と化学。」
私やDくんと同じだ。
ちなみにOくんとS君は文系なので生物と地学だ。
「Gがいるなんてやだ。」
Dくんは普段通りの調子で酷い一言を発した。
Gもいつもと同じく不愉快そうな顔で首を何度も縦に振った。

そこでOくんは別の質問を投げかけた。
「Dちゃん(←あだ名です)の将来の夢は?」
フッ、と笑みを浮かべてDくんは答えた。
「正しい大人になること。」
おそらくOくんは進路のことを訊いたのだろう。だがDくんの回答はファンタジックなものであった。

そんな会話の中、ミーティングが始まった。



------------END------------

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

北西大小野物語3

Gは童顔、胸板、鼻高い。お父さんがペンギンでお母さんは魔女。
Dちゃんアゴすごい。別名アゴD。
Oくん足細長くて綺麗。スネ毛も生えてないのだ。
Sくんはエラ広い。でも首長いからかっこいい。
私は頬骨だ。約152cmの最ミニ。

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投稿日:2011/11/09 03:18:45

文字数:1,304文字

カテゴリ:小説

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