くるり地図回しながら
星の中を駆けて行く
僕らを乗せ走る電車
青白く霞む景色
「ハレルヤ、ハレルヤ」
青く灼かれた二本の針が十一時を指す
「ハレルヤ、ハレルヤ」
そっと触れたその渚が燐光をあげて燃えるように見えた
この世界でなにが正しいのか分からないからここにいる
誰かのために生きていくのが本当の幸せなのか
天の川の真ん中の青に眠るアルビレオ
君の手に握られてたどこまでも行ける切符
「ハレルヤ、ハレルヤ」
「わたしたちはもうなんにもかなしいことないのです。」
「ハレルヤ、ハレルヤ」
「ただいちばんのさいわいに至るためのいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」
美しい景色、胸が痛いのは
僕がここにいないからで
死合わせの道も進み行くのだ
何も分からないままで
「また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸いのためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。」
「うん。僕だってそうだ。」
「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」
「僕わからない。」
君だけを乗せて進む列車だ
誰もここにいないのにね
幸せの切符求め行くのだ
何もそこにないのにね
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