魂狙撃手(ソウル・スナイパー)による世界戦争が激化していた。

魂を装填し、弾として打ち出す能力の出現で、世界の戦況は大きく変化した。魂弾は一撃必殺、当たれば相手の精神を破壊し、ただの人形と化す。弾数半無限、射程距離も魂の強さに比例し、北海道から沖縄まで撃ち抜ける者もザラにいた。

これまで見える範囲に銃弾を撃ち込むか、衛星から長い時間を用いてミサイルを撃ち込んでいた人間にとって、万能型超遠距離兵器の出現は世界を震えさせた。

どんなに硬い装甲でも防ぐことはできず、光速に近い速さで放たれる魂の弾は対人兵器としてではなく、対戦車にも使用することができた。

だが、瀕死の魂狙撃手を捕らえ解剖してみても、人体に大きな違いは全くなかった。生まれながらの素質、どのようにして魂弾を撃ち出すかも、その人間が指で輪を作る事と同じように当たり前のことで、説明はできなかった。

そのためか、人間兵器として優秀な魂狙撃手は地位も金も名誉も思うがままだった。だが、女の魂狙撃手は、男の地位や金や名誉に対する魂の強さに勝てず、結果として優秀な魂狙撃手として名を残している女魂狙撃手は全魂狙撃手の1%程度だったという。

その中でも伝説と言われた女狙撃手は、一人の男狙撃手と結婚し、娘を産んだ。どちらも力のある狙撃手だった故、将来に期待された。しかしそのプレッシャーからか、それとも恵まれた生活が影響したのか、魂狙撃手の力量が分かると言われる3歳になっても才能は開花しなかった。

とある日に彼女が目を覚ますと、隣にいるはずの両親は、人形になっていた。突然の出来事だった。

人間兵器としての魂狙撃手は当然、一般人も狙う。だかそれは通常の戦車や銃で対処できない相手に対してだ。もちろんその精度と攻撃性から、一人の魂狙撃手で一個小隊を壊滅させる事など難しくなかった。

だからこそ「対魂狙撃手」の魂狙撃手が登場する事となるのも、不思議な話ではなかった。彼女の両親には裏の世界で莫大な懸賞金がかけられていた。そのため、一番に狙われてしまったのだが、それを察していた両親は一人娘の存在を世間に知られぬよう、ひた隠しにしていた。

そのため同じ家にいたのは3人でも、相手が掴んだ情報は2人であり、それを正確に実行したために彼女は当たり前の如く生き残る事となった。情報が筒抜けになっていれば確実に彼女も始末されていたであろう。

やがて時は過ぎで、15歳になった娘はとある学校に通っていた。授業が終わると彼女は裏の路地深くに作られたアジトへと単身入っていく。彼女の両親の叔父がマスターである、魂狙撃手のための隠れ家だ。

この頃魂狙撃手は前時代と比べ、大量に増加していた。戦争は魂狙撃手によるものとなり、各国の政治に関わる者さえ現れた。

前時代では少しずつ魂の制御に要領をつかみ、その専門学校を開校する国や、重要知識として普通学校の授業として取り入れ、眠っていた才能を開花させようという試みも行われていた。

そのため次第に魂狙撃手の届く範囲は広がり、大陸を横断するほどの力を持った者もあらわれた。だがそうなれば脅威に感じた魂狙撃手の的になることは避けられない。何人かを犠牲にしながら魂狙撃手の同盟によって暗殺する事もしばしば行われた。

そのようなことがあったためか、しばらくの間魂狙撃手は長生きしないと、皆が皆当たり前と考えていたし、狙われて仕舞えば終わりだと、高齢の一般人はおとなしく震えていた。

そんな状況から新しく登場したものは、魂守護者(ソウルガードナー)である。魂の結界を張り巡らすことで敵からの見えぬ攻撃を防ぎ、魂の強さによっては相手の存在位置を探知できる者さえいた。

もちろん相手の狙撃手よりも魂が弱ければ結界ごと貫通し、たちまち人形と化してしまう。そのため、有用な人物や富豪は大金をつぎ込んで優秀な魂守護者を雇い、何重にも張り巡らせた結界で自らを守った。

これも生まれつきの才能があるらしく、魂狙撃手と魂守護者、どちらも兼任できる者もいれば、片方しかできないものもいる。これまで気がつかずにいたが40,50の年齢で自覚し、守護者として力を発揮する者もいた。

魂狙撃手は、自らの力に勝る強固な魂の結界を貫く事は出来ず、あまりに深入りすると逆に位置を探られ、それに気がついた別の狙撃手はもちろん、狙った相手から返り討ちにあうことも珍しくなかった。そこで更に登場したのは、魂充填剤(ソウル・マガジン)という薬物である。

合法なものもあれば使いすぎれば自身の人格を破壊する事にもなり得る危険なものまであった。構造は単純であり、人の怒りや、憎しみや、復讐心など…魂の強さに直結する感情を増幅するものだ。

更に複雑化された魂充填剤には、相手から探知されないためのステルス機能を付加させる者や、一度に複数の敵を狙撃できるものまで現れ、戦線の激化することとなった。

もちろんただの人間に喉笛を切り裂かれたり、銃弾を心臓に受ければ、魂狙撃手も生身の人間であるが故、抵抗出来ずに死んでしまう。

高額な懸賞金が常に掛けられていた魂狙撃手の中には、まともに寝る事もできず、発狂し自ら命を絶つ者さえいたと言う。

このようにして世界の争いは魂狙撃手を中心に回り、収まる気配はなかった。

とあるアジトの様相は、至って平和だった。しかし、その裏では練習場と称した、各々の精神トレーニング、射撃練習の場を設けられていた。
そこに集められたのは狙撃手の子供が数十人。皆芽を摘まれぬよう、自身の大切な者を守るために修練を積んでいた。

彼女もその一人であった。しかし、彼女があの有名な両親の子であるとは、誰にも知られていなかった。何故ならば彼女は両親の顔をほとんど知らぬまま両親を狙撃され、気が付けばこの土地に引き取られていたのだから。

そして、それだけではない。彼女はそのアジトの中で…ずば抜けて弱かったのだ。

彼女には復讐心があった。だがそれは曖昧なもので、見た事もない親と、見た事もない敵、ただ聞いた話だけで生まれた復讐心は、強くなる時もあれば感じないほど弱くなる時もあった。

だが確かに彼女の心には何かが燻っていた。虚無感のような、例えようのない穴が彼女の感情を支配していた。だからこそ、彼女の魂は非常に弱々しく、精度も威力も距離も出せなかったのかもしれない。

したがって彼女に誰も興味をもたなかったし、皆が必死な現状では弱者をいじめるような風習も生まれなかった。

突然アジトを、一人の少年が訪ねた。けれど彼からは魂狙撃手の力を感じなかった。いいから中に入れてくれと半ば無理矢理押し通ろうとする彼に、警戒しながらもマスターは様子を見る事にした。

すると、練習中の彼女を見つけて言い放った。やっと見つけた、俺の家族。探したぜ、妹よ。抱き寄せると同時に、皆の前で唇を奪った。

突然の事にどうしていいかわからなかった彼女だが、真っ暗だった彼女の心に一瞬光が差したように、その行動は彼女の鼓動を走らせた。
突き飛ばす彼女、彼はそれを言うと彼女の手を握った。

お前は紛れもなくあの二人の娘だ。天才に決まっている。今は眠っている力なら、俺が目覚めさせてやる。

これまで感じたことのない羞恥に耐えられなくなった彼女は彼を引っ叩いて自室へと入っていった。

心に芽生えた感情は、一粒の砂にも満たない大きさなのにも関わらず、これまで見えなかった敵の姿形が見える事に彼女は驚いた。

これから彼女は、様々な感情を目で見て、肌で感じて、痛いほどに体感することになる。悲哀、嫉妬、憤怒、落胆、嬉々…そして、愛。無感情の彼女はおそるべき速度でそれらを経験し、自らの弾と変換させていく。

これは魂狙撃手による戦争を終結させた、伝説の女狙撃手と、その仲間達の記録である。

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◎とある少女には感情が欠けていた。他人から括り付けられた曖昧な”復讐”に縋り付いて生きるだけ。そんな彼女を揺れ動かす一人の少年。生みの親、育ての親への想い、改めて知る友情、怒りや悲しみ、楽しいという気持ち…そして愛情。彼女は「生まれた使命」を全うすべく、前を向き始める。”感情”を手に入れながら、世界を変えるその日まで、仲間達と、大切な人と共に。

(※初めの曲に取り込むとすれば、ストーリー全体が見えるようにしつつ、主人公である少女を軸にしたこのような内容がベストかと)

→その後
・少女に兄であると名乗った少年の物語

・彼女を育ててくれたマスター(叔父)視点

・彼女とアジトで共に過ごした仲間(一人だけでなく数名)

・両親視点を、伝説と共に

・徐々に明らかになっていく世界の黒幕、狙撃手にまつわる闇

などなど、時系列は自由にストーリーに沿った曲作成が可能?

☆上記三段目、仲間について。
「友情」を題材に彼女とよく行動を共にするメンバーを2、3人用意(兄弟のいない彼女の兄と妹?)キャラクターソングのようにしてもいいし、彼女視点での二人の存在、もしくはキャラソンにしつつ彼らなりの過去を一つのストーリーに展開するイメージも可

☆その他補足
イメージする世界観は日本。だが架空の世界として、日本のような東洋系…もしくは中国大陸など?仲間自体は各国から集っているため外国人名でも良い。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

魂狙撃手プロット(コラボ用)

何かあったら遠慮なく補足ください!

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閲覧数:132

投稿日:2016/03/17 22:35:20

文字数:3,830文字

カテゴリ:小説

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  • あむ

    あむ

    ご意見・ご感想

    すごくいいと思います!
    じゃ登場キャラクターなんですが、その少女が主人公ということにして、最初に上げた曲に歌詞をつけてもらえたらな、と思ってます。〆切などは決まってないんですが、まぁ目安として3月中に書いてくれるととても嬉しいデス。私もパソコンに向かいっぱなしで作曲すると言うわけにもいかないので、ゆっくりでいいですよ。PVも作らないといけないので(^-^;

    2016/03/18 00:15:13

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