寂しくて、孤独な世界に嫌気が差した。
澄み切った、汚い液、
ゆっくりと流れる、深紅。
それはたぶん、僕に似ているんだ。
静脈さえも静かになって、
微弱な鼓動の音は、
いつも途切れ途切れ。
でたらめな心臓は、
あと何度、響くのかな。
擦り切れた感情、
解れた糸みたいで。
きっと、もう手遅れ。
だから、行方不明の心を捜した。
僕の目も、手も心臓も、全てが、
僕の一部じゃないみたいで心地よくて、
刹那が永遠のようで、
まるで、水になった気分だ。
夢が覚める夢を見た。
其処には凛とした僕がいて、
冷淡な涙雨が降っていた。
----------褪めた、僕。
動脈さえも動かなくなって、
聞こえない鼓動の音は、
何時までも止まったまま。
褪せた心臓は、
もう二度と、響かない。
残響、まだ消えないで
。
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