昨日の月をずっと見てたの
雲から漏れる光をなぞって
遥かな星がすーっと歌って
あなたとまた会える日を描いた

今の記憶を そして嘘を
見分けることはまだできない
確かなことはたったそれだけ
そこにある命さえも

伝えたいコトばっか出てきて
すぐに息が詰まるけど
あなたとの幸せな笑顔が
月の代わりに光る

師走の空はずっと乾いて
あなたまで届かずに枯らせてしまう
ずっと泣いていた私でも
いつの日もあなただけ好きだった

あなたのことは忘れたって……
……忘れきれない……
消えてゆくは あなたのこと
浮き雲のように


その時が来るまでは待って
あなたはそう告げて離れてく
別れの唄が ずっと回って
振り向かないあなたを見送った

春が終わって 夏が過ぎて
すぐ秋が来て また冬になる
まだ思い出す 透き通る風
そこに待つあなたの影

大切にしまっておいたものが
あなたの背を追いかける
夢の中で私は生きてく
あなたと同じ場所で

今宵の月はまだ光って
涙さえ気付かずに照らせてしまう
ずっと泣いていた 知らぬ間に
あなたを思い出していたんだった

月にかかった雲がひとつ
流れていった
綺麗だねとつぶやくけど
星は何も語らない


伝えたい気持ちばっか浮かんできて
心だけ空回り いつもそうだね
ずっと笑っていた あの日の私
寂しくない 悲しくない 分かったんだ


二月の空はまだ乾いて
私だけ置いてって冬が明けてく
ずっと願っていた あの日から
いつまでも月だけは見えるように

雲のように心は流れてく
歩いていけるよ
一人だけで歩んでゆく
今までと違う道を


消えてゆくは わたしのこと
浮き雲のように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

浮き雲

あれは11月4日のこと。
自宅の目の前で見た美しい満月とそれにかかる雲。
あの空を想いながら描いた別れの歌です。

月と雲をテーマにして書こうと思ってたらいつの間にか冬の歌になり、さらに別れの歌になり、最終的に解釈によっては死別の歌にも聞こえるような歌詞になってしまいました。
でも、誰からの目線で、誰が亡くなって、どこで歌われている歌なのか、もちろん私なりの解釈もありますが、それはちょっと教えたくない、それくらい思い入れのある歌詞になりました。

こんな変な人間ですが、曲付けてくれる方大歓迎です。是非ともよろしくお願いします。

閲覧数:255

投稿日:2009/11/24 01:23:58

文字数:707文字

カテゴリ:歌詞

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