「こんばんは~、あれ?」
「こんばんえ~、はれ?」
現在夜。普段なら、絶対人が遊びに来るということはあり得ない時間帯。なのに、フワとムウがやって来るってどういうことだ。
「「どうぞ、ごゆっくり~~♪♪」」
俺とバンを見て、やたら楽しそうにそう言って帰ろうとした。
「なっ・・・、ちょ、待てっ!!」
俺は押し倒してたバンから離れ、何やらにやにやする2人を呼び止めた。
「・・・全く、無神経にも程があるな」
バンは着崩れしていた衣服を直しつつ、身を起こしながら呟く。
「何でここに来たんだ、フワ」
「えっ、何です~?」
「・・・っ、だから、何でこんな遅い時間に来るんだ?何か、あったのか?」
首を傾げてとぼけるフワに、俺は少し真面目な表情でたずねた。
「いえー、何でも~。ただ、ルワくんが来てないかなー、っと思ってですね~、探してるんです、ほらこの子」
相変わらずのんびりとした口調で言いながら、紙を俺に見せる。
「・・・おー」
俺はその紙に描かれた男の子を見てロリコン魂が疼く・・・わけもなく。俺は首を傾げる。
「もしかして、いっつもそこの駄菓子屋で、かりんとうと芋けんぴ買ってる子か?」
「あー、そうです~♪・・・やっぱり、ロリコンの人って観察眼が違いますねー」
「・・・俺を褒めるか貶すか、どっちかにしてくれ」
「へぇ~、その子のこと、狙ってるんですか~~?」
「ち、違うっ!そんな目で見る訳ないだろ・・・!・・・・あ、でも強いて言うなら、」
ムウの言葉に慌てて否定しながらも、
「・・・半ズボンが珍しくて、・・・うん」
俺は、顔が熱くなるのを感じながら言った。
「うわーい、ロリコンが何か恥ずかしそうに言ってますよ~フワさんや」
「うえーい、本当ですねロリコン論理ですね~~、ムウさんやー」
「・・・・フワとムウって、軽くひどいよな」
俺は少しうんざりしながら呟く。・・・そんなにロリコンはだめなのか?俺はそうは思わないけどなー。
「それで、そのルワくんがどうしたんだ?」
このままじゃ話が進まないと思ったのか、すっかり元通りのバンが聞く。
「そのルワくんは苗字が夜音っていうんですけど、だからなのか、夜に出歩くことが多いんです~!こんな夜に出歩くなんて、ただでさえ可愛いルワくんなのにそんな無防備な姿さらけ出したらどっかの変質者に連れ去られますー!だから、私たち正義の見方は捜索活動をしているのです~~!!・・・・分かって下さいます?アカイトさーん」
「・・・なんか、長文お疲れーって言いたくなるくらい分かった」
「あ、ほんとですか?それはそれは良かったです~、早く見つけないとだめなんで・・・もしよかったら、一応探しといて下さいねー。なんてったって、可愛い萌えが懸かってますから~!」
にっこりスマイルで、フワは言う。
「じゃ、私らはこれで失礼しますね~♪・・・続き、いいですよー?」
ムウはにやりとして言った。
「・・・・・ムウに言われたくない」
なんてったって、牛だぜ、牛。牛擬人化のやつに俺とバンのことは言われたくないってもんだ。
「それなら、今度は私と「アカイトは わ た し の も の だ」
にっこりと言うムウの言葉を、俺の婚約者(公式)のバンが遮る。
「うわーい、あっつあつじゃねぇか~、こんなんじゃ地球の温度も急上昇するぜー、なぁ、フワさんよ~」
「うえーい、本当ですね、愛する2人は地球までも巻き込むー、なんだか素敵ですね~ムウさんやー」
「・・・ほら、さっさと出て行けよ。俺とバンのためにな」
なおもふざけるフワとムウに、俺は呆れを通り越して、もうどっか行ってほしい気分になっていた。
ほら、バンもなんだか不機嫌そうだし。・・・あとで、もう少しやるのも悪くはないかもな。
「わかりー、ましたー」
「わっかりー、まっしたー」
「うん、分かったから、また明日な。というより、また次回か」
俺はそう言いながら、さりげなく2人を押しやり、ドアを閉めた。
「・・・ほんと、びっくりしたよな。まさか、あの2人が来るとはなー」
「全くだ」
「・・・怒ってる?」
「・・・・別に」
「・・・・・そうか」
俺はツンデレなバンを見るだけじゃ物足りなくなって、フワとムウが来る前と同じようにバンを押し倒して、ツンをデレにしたのでした。






         一応、続く!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【亜種コラボ小説】 夜に起こったことは油断大敵で、今回は途中まで 【前半】

こんばんは、今回は少し遊んでしまったと反省しているけど別に悪いとは思っていない最悪なもごもご犬ですこんにちは!
さて、今回は例によって例のごとく、前半編です!
なので、はっきりとは出てないですけど、誰が出たのか分かる人・・・いるのかなー?いたら、手上げt((

次回は、多分ちゃんとしたものになってると思います。あと、ちゃんとルワくん出ますので、マスターさん!気長に楽しみにして待ってて下さい><
それでは!

閲覧数:44

投稿日:2010/06/22 20:35:38

文字数:1,792文字

カテゴリ:小説

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