教えてダアリン ダアリン ねえダアリン
*
双子はいつも「一緒」だった。
着る服も、食べるものも、外見も果ては身長から学力まで―
全てが同じ。まるで鏡に映したかのように。
そして、彼女等もまた自分達はいつまでも離れないと信じていた。
―わたしたちはいつもいっしょ。いっしょじゃないとわたしたちじゃ
ないんだよ。
―うん、ずっといっしょだよ?おねえちゃん。
幼心にも自分達は一心同体、二人で一つの共同体と信じて疑わなかったのか。
しかし、まるで鏡を割ったように―二人は成長するにつれ違っていった。
外見は確かに似ていた。
現実の状況と性格が違った。
姉は外向的で明るく、友人も大勢居た。妹は内向的で大人しく、友人は少なかった。それは両極端で―昔誓った物とは、全く異なった。
*
妹には一途に想いを寄せている男性が居た。
そして妹のその一途な想いは、ただただ妹を行動に走らせる。
最初のうちは遠くで見て自分の中に想いを押し留めているだけだったが―
次第にその行動はエスカレートしていき、妹はその彼を付回すように―所謂ストーカーとなり、そしてそれは自覚が無いという性質の悪いものへと変わっていった。
…
―ああ、ああ、ああ!
妹は今日も彼の背中を見て微笑む。それは恍惚に満ちていて、尚且つ狂気的で。
―今日も……いいえ、いつも素敵!
頬を紅に染め、背中をいつまでもいつまでもいつまでもいつまでも、妹は見つめ続けていた。恍惚とした表情で。
そうしているだけで妹は幸せだった。
妹の中で「彼」という存在はとても大きく、人に例えるなら「心臓」の様なもので―それをなくせば、妹は自分が生きる価値を見出せないのだ。
―好きすきスキ好きすきスキ
一秒たりとも忘れないわ―
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