絶対に、笑わないで。
少し辛いの、力を貸して?ジュリア。


彼が帰ってこない間に、買い物に行くことにした私は、道に迷ってしまった。この歳になって迷子とは恥ずかしい。もっとも迷「子」という歳ではないが。
そんなこんなでもう夜である。さすがに怖い。最近は物騒な事件もあったらしく、女性ばかり狙われてるらしい、男性も・・・なのだが。だが、それっきりで事件は幕を閉じたようだ。
それのせいであろう、夜に女性の一人歩きが少なくなったのは。
確かに、人気もない。
早く帰ろう。そしたら彼も帰っているかもしれない・・・・それはないと思うが。
(それなら、帰らなくてもいいじゃないか)
そんな考えを頭を駆け巡っていた。
実はこのあたりに私の友人がいる。
ジュリア、という薬剤師だ。明確に何をしているかは知らないけど。
今日はそこに泊めてもらおう。彼女なら私のことをわかってくれるだろう。

「へぇ。アンタも不憫ねぇ。」
そんな軽い口調ながらも、私の話をちゃんと聴いてくれる私のたった一人の友人である。
ただ、彼女には一つ欠点がある、それは自分のことを語らないことであり、人の秘密をひきだすのが得意な、魔女のような女である。
もしかしたら本当に魔女なのかもしれないのであろう女なのだ。
「多分財産目当てね。本当アンタって男運ないわねぇ。」
それはジュリアも同じようなモノである。
「うるさいわね。」
心を読まれてしまった。
確かに・・・・魔女のようだ。いや、魔術師か。
ジュリアも男運は悪く、利用され続けることにうんざりしているのである。
だから話が分かるのだろう、本当に私は良い友達をもった。
何故か友人な女性しかいないのは、この理由だからこそなのだろうか。
「ふうん・・・・そうね、じゃあこの薬とかはどう?」
その笑みは男性を魅了するはずの笑みであったが、何故かドキリとした。
いや、ドキリ?びっくりしたような・・・・。
というかその怪しい薬は何なのだろう。嫌な予感しかしない。
「まだ試作品なんだけども・・・作り方だけ教えてあげるわ。」
効果は何なのだろうか。そこを教えていただきたい。
「よく眠れる薬よ。・・・まぁ使ったら効果がよーく分かるけどもね。」
それを誰に渡せと。
「アンタの・・・えーと、男よ、男。その前に誰かに飲ませたほうがいいかも。」
小難しいことを言う女である。
きっとジュリアの実験にでも使う気なのだろう。
ふむ・・・・。

作り方は簡単であった。
詳しくは教えてくれなかったが、材料さえ揃えば出来るようだ。
さすが薬剤師(?)である。
味見をしてみようと思ったのだが、止められた。
健康な人間には害があるのだろうか。

その晩は泊めてもらい、彼には明日、薬を渡すことになった。
ベットにもぐりこむと、すぐ睡魔が襲ってくるのであった。

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小説 眠らせ姫からの贈り物 【一話】

は、話が進まねぇ・・・
リンとレンは次こそ出したい・・・!
ジュリアとの会話は今回おわr(((一話しか話してません

閲覧数:318

投稿日:2011/09/11 09:24:44

文字数:1,172文字

カテゴリ:小説

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