「君のことがずっと好きだった。付き合ってくれ」
「・・・過去形はちょっと無理だよ」
「君を、ずっと守る。守り続けたいんだ」
「・・・・だから、何?」
「・・・どうしようもないくらい君が好きなんだ。・・・だから、結婚しよう」
「展開早っ!!」
「・・・・はあ」
「ため息つかないの!!幸せ逃げちゃうよっ」
「だってさ~~~~。」
リンから言われ続けた俺、アカイトは脱力感しかなかった。
「うあ~~~~~~~~~~」
情けない声で、うめくしかない。
「俺に告白なんてやっぱ無理なんだよなぁ・・・・うん」
「だーかーらー!!ネガティブに物を考えない津!」
スパルタすぎるリンに、俺はため息をつきそうだった。

・・・正直、何で告白しようと思ったのか、自分でも分からない。
ただ、今日のミクの笑顔がいつもより可愛く見えたからだと思う。それがきっかけで積もりに積もったこの思いを伝えたいと思い、まずそのことをリンに言ってみたところ、
「えっ、ミクにこっ告白するのっ!?マジっ!!?よーし、それじゃあこの探偵リンに任せなさい!」
と、快く言われさっきに至る。

「一旦、休憩にしよっか」
リンが言い、休憩することにした。
「・・・・OKしてくれるかな」
珍しく弱音を吐いた俺にリンは、
「大丈夫。アカイトみたいなイケメンな奴が告白して振られやしないよ」
と言った後、一言
「・・・多分」
と、付け加えた。
「・・・リン、お前その一言超余計」
「ごめんごめん」
苦笑されても困る。
「・・・ま、その様子だとけっこう本気っぽいけどぉ?」
「・・・・まあな」
ずっと、何も進展なかったんだ。本気ぐらい出しても・・・いいだろ?
「・・・そうなんだ。やっと、本気出したか」
リンは、嬉しそうに呟く。
「・・・ほら、相手が来たから。・・ミクによろしくねっ」
そういうなり、リンは自室へと駆け出した。

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日常的環和 8話 告白両思い その1

ついに、アカイトがミクに告白します!!その1では、その練習編のことをかいてます。この次のその2ではいよいよアカイトが告白・・・!

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投稿日:2009/07/19 14:53:49

文字数:788文字

カテゴリ:小説

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