A
ビロード色の宇宙(そら)模様
旅人は星を探す
荒野の隅で ひたすら美しさを追い続けてる

A
塗りつぶしたような宇宙(そら)
名も知らぬ星を探す
一等星かそれ以下かも知らずに 強い光を

B
それは映画(シネマ) 私と彼ふたりの
時に映画(シネマ) カナリアの鳴き声が
聞こえてくるような懐かしい音楽(メロディー)
彼だけはまだ知らないの 映画(シネマ)に終わりが在ることを

S
星追い人は 飽きずに宇宙(そら)を掴む
私は恐れる 人の背中に羽根がないことに気づいたら
彼はどうする？

A
何もない土地にふたり
宇宙(そら)を見上げては笑う
硝子みたい そんな幸せだとして それでもいいの

B
それは運命(カルマ) 裏返ることはない
時に運命(カルマ) 人の手には負えない
それが酷く怖い 永遠(とわ)は続かなくて
神様が囁いた日に真実の扉が開いた

S
冷たい風に当てられ 彼は気づく
この世は儚い 羽根など生えない 星に手は届かないことも
凍った夜

C
知らない世界への憧れを捨てきれず
まだ見ぬ明日への希望さえ捨てきれず

S
星追い人は 未だに宇宙(そら)を掴む
私は恐れる 人の背中に羽根がないことに気づいてる
彼はどうする？

S
星追い人は それでも宇宙(そら)を掴む
私のことなど意にも介さず それでいいのだと思えたわ
優しい夜