揺れる木の葉は千切れ飛び何処へ行く
一つ 赤を掴み貴方 嬉しそう

「紅葉狩りだね」貴方は得意気に葉を見せるけど
観るだけにしておいてね
貴方は「全部を君に」って
箒を手にしそうだから

この葉 無くさないように手帳へと
今日のメモは貴方からの紅葉押し葉ね
「僕は君の手離さないから」
さらりと出た言葉を今
栞にして 記憶へ

積もる落ち葉 色鮮やかカーペット
今は私が歳を取る日暮れ前

玄関の前 花を抱える貴方「早上がりだよ」
『カリヤマイ』でもそれ正確には『コイワズライ』でしょう
慣れない嘘ついちゃダメよ

二人 息を合わせ消す 二十歳の火
「おめでとう」が私の心満たしていく
身体中から上辺を剥いで
溢れ出そうなこの思いを
貴方中に捺させて

貴方が捺す愛の証
足りないよ もっと欲しいよ
瞼に 指先 耳に 髪の毛
身体の奥底まで刻んで

お別れ 朝早くに出て行く貴方の背
しがみついて 首筋へと愛 捺し付けた

急に冷え出す広い部屋ぽつり 紙袋
開けなくても分かるわ いつもの革手帳
最後のページ残った
今の手帳を読み返して そっと
愛の花を捺したの



［平仮名版］
※こちらは曲のフレーズごとに区切りって表記しています
※助詞の「は」「を」「へ」は、実際の発音に従いそれぞれ「わ」「お」「え」で表記しています
※実際の発音に従い、一部表記を弄っています。「もう」→「もー」
※記号はすべて削除しています


ゆれる このは わちぎれとび どこえゆく
ひとつ あかお つかみあなた うれしそー

もみじがりだね あなたわとくいげに はおみせるけど
みるだけに しておいてねあなたわ ぜんぶおきみにって
ほーきおてにしそーだから

このは なくさないよーに てちょーえと
きょーのめもわ あなたからの もみじおしばね
ぼくわきみのて はなさないから
さらりとでたことばおいま
しおりにして きおくえ

つもる おちばいろあざやか かーぺっと
いまわ わたし がとしおとる ひぐれまえ

げんかんのまえ はなおかかえるあなた はやあがりだよ
かりやまい でもそれせーかくにわ こいわずらいでしょー
なれないうそついちゃだめよ

ふたり いきおあわせけす はたちのひ
おめでとうが わたしのここ ろみたしていく
からだじゅーから うわべおはいで
あふれでそーなこのおもいお
あなたじゅーに おさせて

あなたがおす あいのあかし
たりないよ もっとほしいよ
まぶたに ゆびさきみみに かみのけからだの
おくそこまで きざんで

おわかれあさ はやくにでていく あなたのせ
しがみついて くびすじえと あいおしつけた

きゅうにひえだす ひろいへやぽつり かみぶくろ
あけなくても わかるわいつもの かわてちょー
さいごのぺーじ のこったいまの
てちょーおよみかえしてそっと
あいのはなお おしたの