悲しき運命の双子

投稿日:2008/05/15 21:29:35 | 文字数:2,402文字 | 閲覧数:1,476 | カテゴリ:(未選択)

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自分の中の疑問を解決するために、書いてみました。双子ということをレンがリンに語ったのか。その部分です。全体通しての文も書いてみましたが、長すぎるので、その一部を載せさせていただきました。

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TEXT
 

※注意
この小説は悪ノP様作「悪ノ娘」「悪ノ召使」の二次創作です。
あまりの感動のため、思わず書いてしまいました。
悪ノP様から削除以来があれば、即座に削除させていただきます。

原曲  悪ノP様
「悪ノ娘」http://piapro.jp/a/content/?id=sjgxgstfm2fg2is4
「悪ノ召使」http://piapro.jp/a/content/?id=ktapoh00jbyf60v3

王宮が怒れる国民たちに囲まれる。家臣たちはすでに逃げ、残されたのは、女王と召使の少年のみ。女王は言う。秘密の通路があるの。そこから逃げましょう。だが、少年にはわかっていた。今、一時逃げられたとしても、国民の怒りは、女王の死なしには、静まることはない。女王は、ここで死ぬしかないのだ。少年は心を決めた。
 「わかりました。逃げましょう。ただ、そのままでは、気づかれてしまう。幸い、わたしたちは、似ています。わたしの服を着ていってください。わたしが、時間を稼ぎます。」   
 「いやよ。一人でなんて。レンも一緒に行きましょう。」
「それでは、気づかれてしまいます。必ず後を追いますので、私の振りをして逃げてください。」
「わかったわ、でも必ず来るのよ。来ないと許さないから。」
「わかりました」。
女王は去った。少年は、後ろで結んでいた髪を下ろし、女王の着ていた服を身に着ける。そして、鏡を見る。そこには女王とそっくりの自分がいた。その時、扉が開き、なだれ込んでくる者たち。
少年は、凛として言う。
「お下がりなさい。この、無礼者。」
女王がいたぞ。という声。少年は捕まった。その時、少年は、思っていた。
「さよなら、僕の大切な妹。無事に逃げるんだよ。きっと、大丈夫。誰も気づかない。僕らは双子なんだから。」

 少女は宮殿の外に逃れた。そして、召使の来るのを待った。しかし、召使は、なかなか来ない。いらいらして、脱いだ上着を地面に叩きつける。ポケットからこぼれ落ちるペンダント。
「なぜ、私のペンダントは、服を着替えた時に置いてきた。どうして同じものがここにあるの。」
しばらく考えた。
「このペンダントは王家のものしか持てないもの。なぜ、レンのポケットに。」
そのとき、思い浮かぶ、自分とよく似た面差しの少年。いつも私に向けてくれたやさしい眼差し。その時少女の中で、すべてがつながる。走り出す少女。城下では、人々が集まり、口々に噂する。
「女王が今日処刑されるらしいぞ。」
少女は思う。
「なぜ、私はここにいる。」
人々がひしめき合う処刑場へと足を向ける。そこには、一段高くこしらえられた処刑台、そして、気味悪く光るギロチンの刃。
 その時、宮殿の中から、両手を縛られた少女がひきつれられ、出てきた。人々が口々に
叫ぶ。
「女王が来たぞ。」
「早く殺してしまえ。」
そう。そこには、まさしく女王である私が。
 そして、少女はすべてを悟った。「レンは私を助けるために、身代わりになろうとしてるんだ。」少女は走り出す。しかし、人ごみで、なかなか思うように進めない。少女は叫ぶ、「レン、レン」
しかし、人々の叫びにかき消され、声は少年には届かない。人ごみをかき分け、少しずつ処刑台に近づく。両手を縛られた少女も処刑台に近づいてきた。そして、一歩一歩階段を上る。そして上りきった時、二人の視線が重なった。と思った。少女は再び叫ぶ。
「レン」。
しかし、気づいていないように処刑台の少女は、ギロチンへと向かう。
そのとき3時を告げる鐘の音が聞こえる。そのとき処刑台の少女が言う。
「あら、おやつの時間だわ。」。そして、ギロチンに頭を固定される。まさに、ギロチンの刃が落とされようとした時、わたしは、叫んだ。
「お兄さん」。今まで、まったくこちらに目を向けなかった、処刑台の少女が、こちらを向いた。人々の歓声の中、その言葉も聞こえなかったろう。しかし彼は微笑んでいた。そして、次の瞬間、頭と胴を分かつ。
 
王女としてつかまった少年は、思っていた。
「ばれないようにしなければ。」。
少年は、死を覚悟しながらも、堂々としていた。彼の頭には、最初から自分のことはなかった。妹を助ける。それだけが、今、彼の全てだった。
「リン、無事に脱出できたかな。ごめんよ。約束守れなくて。僕は、もう君に会えないけど、君と共に過ごせた日々を忘れないよ。幸せにね。」
 しばらくして、少年は城外に連れ出された。人々の罵声、
「女王を殺せ。女王を殺せ。」その中、少年は、そのものたちには目もくれず、胸を張り、進む。
その時、視界の片隅に、少女の顔が。振り向きたかったが、少年は、必死に耐えた。
「なぜ、来たんだ、リン。見つかったら、どうする。僕の死を無駄にしないで、早くここから立ち去るんだ。」心の中で、叫ぶが、声には出せない。少年は一生懸命そちらを見ないようにした。
そのとき、鐘がなった。
「そうだ、彼女になりきるんだ。」
そして、少女の声音でいった。
「あら、おやつの時間だわ。」
 それを聞いた周りのものが、ふざけるなといいながら、乱暴に少年をギロチンに固定した。そして、今まさにギロチンが降りようとした瞬間、リンの声が聞こえた。
「お兄さん。」
この騒がしさの中、その声は聞こえるはずはなかったろう。しかし、少年は確かに聞いた。そして、その声の方を向いた。そこにはリンがいた。僕にとって何よりも大切な妹。
「でも、なぜ。僕は、最後まで、自分が兄だということを彼女に伝えなかった。それなのに。」
少年にはそれだけで十分だった。何よりも自分が望んだ言葉。最後にそれが聞けた。
「ありがとう、リン。でも、泣かないで、君には笑っていてほしいんだ。何より僕は、君の笑顔が好きだから。」
少年は、微笑んだ。そして、次の瞬間

(プロフィールはありません)

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