むかしむかしの お話です
どこかの森の どこかの国の
小さな小さな 村の中
ねこが一匹 おりました
ねこはまっ黒 すすだらけ
まっ黒 ねこは 一人だけ

ある日小鳥が 言いました
「わたしと一緒に あそびましょう?」
ねこと小鳥は 友だちに
「いっぱいいっぱい あそびましょう?」
ねこは たくさん 泣きました

ねこと小鳥の ものがたり
まっ黒ねこと 青い小鳥
黒と青の 二人には
見えない なにかが 花開く


むかしむかしの お話です
どこかの森の どこかの国の
小さな小さな 村の中
ねこと小鳥が おりました
ねこと小鳥は お友だち
小鳥は いつも ねこのそば

ある日ねこは 聞きました
「なんでわたしと いるのです?」
青い小鳥は 答えます
「きみがわたしを みつけたから」
ねこを 小鳥は 抱きました

ねこと小鳥の ものがたり
まっ黒ねこと 青い小鳥
黒と青の 二人には
やさしい なにかが 結ばれる


むかしむかしの お話です
どこかの森の どこかの国の
小さな小さな 村の中
王さま一人 訪ねます
金の冠 銀の靴
瑠璃の瞳の 王さまが
青い 小鳥に 会いに来くる

王さま小鳥に 言いました
「きみはわたしと 同じ色」
けれど小鳥は 首を振り
「きみはわたしを しらないから」
王さま 怒って 傷つける

猫は泣いて 言いました
「あなたはわたしの おともだち」
小鳥は笑って 言いました
「わたしはきみの おともだち」
飛べない 羽で 抱き寄せる

ねこと小鳥の ものがたり
まっ黒ねこと 青い小鳥
黒と青の 二人には
誰も 知らない ものがたり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

誰も知らないものがたり

閲覧数:66

投稿日:2010/06/02 10:24:05

文字数:690文字

カテゴリ:歌詞

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