深い霧にあふれてる

むせ返りそうな街路樹

そこを抜けた先にある

古い洋館

誰も住んではいないけど

眼の青い一匹の猫が

迷い込んだ人間達に

爪を舐めながら笑う

猫に怖がった人たちは

誰もいないはずの洋館に

気味悪がって近づけずに

今も変わらずあり続ける

どれだけ手を尽くしても

決して一枚の絵の前から

離れようとしない猫

悲しく潤んだ青い瞳

何を考え何を思い

絵の前に座り込むのだろう
その理由は誰にも分からない

悲しい理由だということ以外は

瞳の青い猫は

今日も変わらず絵の前に

じっと座り込み続け

人間たちから絵を守る

絵の中に描かれた少女

草原に1人で立って

座った猫を見つめ

ずっと微笑み続ける

猫は大好きな飼い主に

見守られて眠りにつく

今日も絵を守ることが

できた喜びでいっぱい

明日も絵を守れるかな

そんな不安も絵の少女が

まぶしく穏やかな笑顔で

優しく包みこんでいく

これは100年も前のお話

体の弱かった少女は家に1人

淋しい少女に父は

小さな子猫を与え

少女はとても喜び

瞳の青い猫を

とっても可愛がって

2人はいつも一緒で

毎日、笑いあっていた

そう、あの日が来るまでは
ある日、猫の前から

少女は姿を消した

もう戻ってはこなかった

猫は帰りを待ち続け

毎日、絵の前に座り

少女が帰ってくるのを

信じ続けた悲しい物語

猫は今日も絵を守り続ける

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

瞳の青い猫

作品とは言えませんが、4作品目です

家にもう戻っては来ないと分かっていても、少女の帰りをずっと待っている猫の話を書いてみました。

2作品目と3作品目はASAHIさんに曲にしていただきました!!

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閲覧数:127

投稿日:2009/03/26 17:45:43

文字数:634文字

カテゴリ:歌詞

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