終楽 (ついらく)


あんまり 高いところに 行かないでよ
僕には 手の届かない 高すぎるところだ

小指に絡まった糸は 消えそうだよ
キミの唇に紅(あか)を 差すための指だ

あぁ

僕はこんなにも 人を愛することが できたのか
出会えたことそのものが 奇跡のような片割れ
ひとつひとつ死んでいく 夏の鳴き声は
さよならのリズム


あんなに 深いところに キミがいたのに
僕のどこを ひっくり返しても 見つからないんだ

千切れる寸前の糸は 消えそうだよ
キミの唇をなぞる 差す色は紅(あか)か

あぁ

僕はこんなにも ひとり生きることが つらいのか
軋んでいくその音は キルケゴールの病だ
ひとつふたつ堕ちていく  僕の涙は
さよならのリズム


もうすぐキミを 追いかけることが 許される
輝く星が 南の空に 浮かぶ冬に

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終楽

キミを失った僕は、絶望に飲まれ、終に、楽に。
高いところに行ってしまったキミを追いかけて、僕は墜落するんだ。
哀しくて哀しくて、どうしようもなくなった人のお話。

哀しいお歌だと思います。

閲覧数:145

投稿日:2011/11/28 15:57:38

文字数:368文字

カテゴリ:歌詞

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