終楽 (ついらく)
あんまり 高いところに 行かないでよ
僕には 手の届かない 高すぎるところだ
小指に絡まった糸は 消えそうだよ
キミの唇に紅(あか)を 差すための指だ
あぁ
僕はこんなにも 人を愛することが できたのか
出会えたことそのものが 奇跡のような片割れ
ひとつひとつ死んでいく 夏の鳴き声は
さよならのリズム
あんなに 深いところに キミがいたのに
僕のどこを ひっくり返しても 見つからないんだ
千切れる寸前の糸は 消えそうだよ
キミの唇をなぞる 差す色は紅(あか)か
あぁ
僕はこんなにも ひとり生きることが つらいのか
軋んでいくその音は キルケゴールの病だ
ひとつふたつ堕ちていく 僕の涙は
さよならのリズム
もうすぐキミを 追いかけることが 許される
輝く星が 南の空に 浮かぶ冬に
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