鷹が茄子をつかんで富士山に向かって飛んでいく。
 頂上の真上に来た後、鷹は火口に茄子を落とした。
「ありがとねー」
 茄子を受け取った富士山は礼を言った。
 もぐもぐと茄子を食べる富士山。
「あーうまかった。ん?」
 富士山の様子がおかしい。小刻みに震えている。
「長いこと出してなかったから、催してきた。もう我慢できん!」
 爆発音が響き、火口から大量の噴煙が吹き上がる。同時に多数の噴石も飛び出し、弾道を描きながら飛散する。
 噴石と共にどら焼きも飛散する。
 富士山が最近買ったばかりの、あんこの他にバターが入った最新鋭のどら焼きである。
 食肉目の動物を模して造られたロボットが全力で食らいつきそうな代物だが、そのようなことはなかった。
 一方、鷹はとっくにいなくなっていた。噴火の予兆を感じた時に飛び去ったのである。

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  • 非営利目的に限ります

縁起がいいはずの歌

縁起がいいはずなのに、というコンセプトで書いたショートショート。
鏡音レンと鏡音リンに歌わせる予定。

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投稿日:2025/01/01 22:53:59

文字数:364文字

カテゴリ:歌詞

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