青いお空をブンブンぷんぷん
赤いお花と雲の下
オイラはぐずってズンズンずりりり
たわんだ地面で歩くのさ

赤いお屋根は柔らかで
甘い匂いに美味しくて
どうやらオイラは間違えた
肥えて太っちゃ飛べないよ

オイラは羽虫さ偉大な羽虫
誰もがこぞって崇めたて
これより鮮やか立派はないさ
オイラの自慢はこの翅さ


青いお空でブンブンぷんぷん
赤いお花と雲の間と
オイラは地面でブンブンずりりり
たわんだ地面で鳴いている

ある日お陽さま泣き出した
赤いお空と雲の間で
「お前らホンマに五月蠅い」と
オイラの右翅食いちぎる

オイラは羽虫さ偉大な羽虫
誰もがこぞって言い出した
「飛べない翅など只の板」
オイラを殴って外に出た


真っ直ぐまったく進めない
飛べも歩けも出来ないよ
何だかんだと並べ立て
何にも無いのと殴りつけ

オイラは羽虫さ偉大な羽虫
誰も解っちゃくれないよ
オイラは立派さ凄いんだって
言ってくれなきゃ、寂しいよ…


青いお空でブンブンぷんぷん
赤い玉虫雲の下
お話唄って終わらせて
甘いお花を抜け出した

真っ直ぐまったく進めない
飛べも歩けもしないけど
白い雲間が笑うので
やっぱりお空を目指そうか

オイラは羽虫さお馬鹿な羽虫
だんだら模様で生きてきた
甘いお花は乗り捨てて
オイラはしっかり漕ぎ出した

オイラは羽虫さ偉大な羽虫
そんな昨日もあったけど
白い雲間とある海路
オイラはオールを手に入れた

羽虫なオイラは今日も行く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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偉大なる羽虫のうた

まぁ一芸に秀でたからってそれだけじゃ生きてけないよね。
天狗はいつか鼻っ柱を折られるもの、けれど折れたら折れたなりに前には進めるんです。そんなお話。

虫なんか嫌いなくせに、よくこういうの書けたなぁ…

閲覧数:106

投稿日:2011/04/21 19:32:05

文字数:627文字

カテゴリ:歌詞

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