ほんの少しだけ昔の話をしてあげようか
 それはとても懐かしい少年だった頃の話

 ボクは小さな人間でなんにもわかってなかった
 世間知らずでわがままで他人を困らせてばかり
 イタズラが大好きで悪ガキとつるんでいた
 そんなボクにもただひとつ宝物があったんだ

 宝石とかそんな高価なものじゃないんだ
 どこにでもある透明なビー玉
 ビー玉を通した世界が歪んで見えて
 変なのって笑っていつもポケットに入れてた

 ガラクタだって誰かが指差して哂った
 ガラクタなんかじゃないこれはボクの宝物さ
 どんな宝石よりも価値があるんだ
 世界でただひとつボクだけの特別

 あれから成長したボクはまともな人間になれたかな
 どこにでもあるありきたりな平凡な生活してるんだ
 代わり映えない日々の中ずっと変化を求めてた
 そう願う中でただひとつ変わり果てたものがあった

 ポケットの中でくすんだあのビー玉
 薄汚れて綺麗さはないけど
 ビー玉を通した世界は色あせていた
 どうしようもない現実にため息ひとつこぼれた

 ガラクタじゃないと昔叫んだ記憶があった
 時が過ぎてあの意味がわかるようになってしまった
 捨てようとした手が何故か止まった
 この手の中のビー玉を見つめる

 大人になってからようやくわかった
 どんなに時が経っても
 どんなに姿が変わっても
 変わらないものもあるということを

 ガラクタだって誰かが指差して哂った
 ガラクタなんかじゃないこれはボクの宝物さ
 どんな宝石よりも価値があるんだ
 世界でただひとつボクだけの特別

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  • 非営利目的に限ります
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昔話

昔話と称した男の子の少年時代、とある宝物を大切にしていたという話を歌詞にしてみました。

閲覧数:77

投稿日:2014/10/03 18:54:30

文字数:673文字

カテゴリ:歌詞

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