朝の指が起きるより早く
君の名前　いつの間にか探してる

当たり前に横を歩いてる
君の肩の　高さを意識していた

「隣」という距離に慣れた君に
呆れている自分の気持ち
さっさと終えるだけの言葉は
もう決めている

“I”“lie”の響きに横たわる意味はいつまでも
ぬるいままの呪い　赤い糸にはならない

朝の指で
時間と写真を君に送る
オレンジの降るバス停

何枚と重ねた紙に綴る
本音と嘘の続きを書く
缶の底に仕舞い
送る文字　「既読」を待つ

憎めない弱虫
そういう君の隣にいる
私から送れるものは単純な記号


“I”“lie”の響きに横たわる意味はいつまでも
ぬるいままの呪い　赤い形で贈ろう


18
あさのゆびが　おきるよりはやく
22
きみのなまえ　いつのまにかさがしてる
26
あたりまえに　よこをあるいてる
30
きみのかたの　たかさをいしきしていた
34
となりというきょりに　なれたきみに
37
あきれているじぶんのきもち
39
さっさとおえる　だけのことば
41
はもうきめている
43
あいらいの　ひびきに　よこたわるい
46
みはいつまでも
47
ぬるいまま　ののろい　あかいいとにはならない

54
あさのゆびで　じかんとしゃしんを
58
きみにおくる　おれんじのふるばすてい

70
なんまいとかさねた　かみにつづる　ほんねとうその
74
つづきをかく　かんのそこに　しまいおくる
77
もじきどくをまつ
79
にくめない　よわむし
81
そういうきみ　のとなりにいる
83
わたしから　おくれる
85
ものはたんじゅん　なきごう
87
あいらいの　ひびきに　よこたわるい
90
みはいつまでも　ぬるいまま　ののろい
93
あかいかたちで　おくろう